小麦粉はパンやケーキなど色んな形に変化ができ、展開が広がると思いました。
いろんな小麦粉料理のお友達がいるなかで、こぎみゅんは小麦粉の姿のまま…という“儚さ”が伝わればいいなと思います。
こぎみゅんはサンリオのキャラクターのことを尊敬しています。キティちゃんのことも、メロディちゃんのことも、シナモン君のこともみんなすごいなって思っています。そしてみんなみたいになれたらいいなって思っています。
●Q.キティやキキララが好きだった30~50代のESSE onlineの読者層にアピールするならどんな点でしょうか?「おにぎりになる」という夢に向かって、失敗することもあるけれどがんばっている姿を応援してくれるとうれしいです。
また、こぎみゅんファンの皆さんの声を聞いて商品を考えたり、ときにはお願いをしたりするので、そういった距離の近いキャラクターであることをアピールできたらと思います。
化粧ポーチやオフィスの引き出しに忍ばせておくとあると便利な前髪クリップ。
そして、日常さまざまなシーンで疲れたと感じたときに、ぎゅーっと抱きしめたらほっこりできるヌイグルミです。
●がんばっているのに暑苦しくないこぎみゅんの姿が、令和の新しいキャラクター像になる
こぎみゅん手ずから配ってくれたチラシには、「こぎみゅんの想いが会社の人に通じて、商品化が決定!」するまでの道のりが描かれていました。
多数の人気キャラクターが所属するサンリオ内で存在感を高め、グッズをつくってもらう、売り場を確保してもらうのはとても大変なこと。
そしてそれ以上に、熱心なファンを獲得し、推してもらい、その熱量を変わらず注ぎ続けてもらうには、並大抵ではない努力と仕掛けが必要です。
はっきりとしたキャラクターづくりで目立とうとしない、大人びたことや皮肉を言わない、先輩キャラクターを追い越そうというような競争心をもたない…。
そんな健気で儚いこぎみゅんが登場し、SNSを通じてコツコツと活動し、支持されているということ。これはキャラクターのつくり方や売り方の新しいお手本になるかもしれません。
令和のニュースターのこれからに注目したいと思います。
<(C)'15,'19 SANRIO S/F・G 著作(株)サンリオ 撮影・取材・文/福村美由紀>