ワインを選ぶ際に、知っておきたい基本の品種「ピノ・ノワール」。
「ピノ・ノワールは渋味の少ない穏やかな赤ワイン。ジューシーな肉料理や秋らしいキノコ料理にぴったりです」というのは、ソムリエの福村真弓さん。2000円台で買えるおすすめの1本も教えていただきました。

ピノ・ノワール
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ワインの王様!ピノ・ノワールについてこれだけは知っておきたい

世界的に需要が高く、メジャーな産地で栽培されている「国際品種」と呼ばれるワインに注目して、おすすめの1本をご紹介します。今回、ご紹介する品種は冷やしておいしい赤ワイン、ピノ・ノワールです。

ピノ・ノワールをもっとも多く栽培している国はフランスです(国際ぶどう・ぶどう酒機構2017)。とくにフランスのブルゴーニュ地方はピノ・ノワールの産地としての歴史も古く、4世紀頃から栽培されていたとされています。

●高級ワインの産地として名高いブルゴーニュ地方のピノ・ノワール

世界のワインを取引価格に基づいてワインを格づけする「Liv-ex(The Liv-ex Classification 2019)」において、もっとも高い「1級」に格づけされた77のワインのうち、44がフランスのブルゴーニュ産のワインでした。

高級ワインのひとつとして有名なドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社の「ロマネ・コンティ」も、ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールからつくられた赤ワインです。

●絶対おすすめの1本はこれ!

絶対おすすめの1本はこれ!

そんな高級ワインの産地として名高いブルゴーニュ地方から、2000円代で購入できるおすすめのピノ・ノワールをご紹介します。

・アルベール・ビショー ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ

生産国:フランス 希望小売価格:2,630円(税別) 輸入元:メルシャン

アルベール・ビショー ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ
●香り

クランベリーや木イチゴの赤いベリーの上品な香りが感じられます。淡く美しいルビー色が繊細ではかない印象です。

●味わい

味わいはドライで、香りと同じく赤いベリーの甘酸っぱい味わいが広がります。酸が全体を引き締めており、エレガントでタイトなスタイルです。

●飲むシュチュエーションと合わせる料理

エレガントで可憐な印象のピノ・ノワールは、赤身のお肉料理より白身のお肉がぴったり。とくに甘酸っぱい酸が、豚のスペアリブの梅煮や鶏のモモ肉のバルサミコソースなどの脂身があるジューシーなお肉、酸味のあるソースで合わせるのがおすすめです。
秋の味覚のキノコ料理もよいですね。香り高いポルチーニやマイタケなど、キノコのパスタとも合わせて楽しみたいワインです。特別なディナーで、じっくりと香りを楽しみながら秋の夜長にお楽しみください。

●ピノ・ノワールは冷やしておいしい赤ワインです

ピノ・ノワールは果皮が薄いため、渋みが少なく淡い色調が特徴です。
酸度も比較的高いため、常温よりも16℃くらいに冷やして飲んでいただく方がよりフレッシュさが際立ち、引き締まった味わいに。少し冷蔵庫で冷やしてから飲むのがおすすめです。
ぜひ、特別な日にブルゴーニュ産のピノ・ノワールを楽しんでみましょう。