男子3人(小学4年生、2年生、3歳)の子育て真っ盛りのマルサイです。
マンションの大規模修繕工事が始まりました。
あれよあれよという間に足場が組まれ、マンションを包み込むように養生幕がはられました。暗いです。どのくらい暗いかというと、朝起きてカーテンをあけても、あける前とたいして変わらないくらい暗いです。
常に薄暗いので当然電気はつけっぱなし。養生幕越しに見る景色はいつも雨が降り出しそうだし、日が当たらない部屋はひんやりとしています。春がきたって本当? と訊ねたくなる季節感のなさ(春どころか初夏がきてる)。
はさまったエサをゲットしたい亀。アクロバティックな体勢のあとに…
そんな日がもう1か月くらい続いているので、朝から晩まで家にいる私自身もどことなく陰鬱です。
直射日光に当たれない猫もなんとなく毛艶が悪いです。もっとも気の毒なのがベランダに置いてあるタライをすみかにしているウチの亀。
普段はタライに立てかけたスノコをスロープがわりにしてベランダとタライを自由に行き来しているのですが、ベランダに置いてあるものはひとつ残らず撤去となってしまったので、今は狭い水槽の中でつまらなさそうに過ごしています。
唯一楽しそうなのが、水換えついでのベランダ散歩。工事が入らない日はしばらくベランダに放牧するのですが、養生幕からわずかに日光が射す場所を見つけると、目を細めて(いるように見える)気持ちよさそうに日光浴をしています。
そんな亀の今のすみかの狭い水槽には、乗っかるのにちょうどいい置き石を入れてまして、たまにこの置き石と水槽の隙間にエサがはさまってしまうことがあるんです。亀はなにがなんでもこのエサを食べようとアクロバティックな体勢になった後に必ず転ぶので、プラスチック製の水槽に甲羅がガコンガコンぶつかります。その音が結構うるさい。
エサをゲットするまでの間(早いと5分、長いと15分)、ガコンガコンうるさいんですよね…。昼寝中の猫もわざわざ起きて見にくるくらいの騒ぎです。猫のことが大好きな亀は、猫を発見してさらにジタバタするので輪をかけてうるさくなります。
亀にとってはいい暇つぶしになっていそうなので、ひとまず生暖かく見守っています。そんなわけで日中は暗いリビングでカメと猫と過ごしています。足場解体まであと2か月。
この薄暗い部屋の中で令和を迎えた私と猫と亀なのでした。
【イラスト・文/マルサイ】
男子3人と夫の5人家族。男の子あるあるや家族のほのぼの話を描いた絵日記をインスタグラム
@maru_saiで発信。著書に
『マルサイ家の三兄弟 ドタバタ絵日記 男子が3人います。』(大和書房刊)など。最新刊は
『主婦力ゼロからのやってみた家事』(大和書房刊)