運動会やお出かけのシーズン。大人数分のお弁当をつくる機会が増える人も多いのでは? ひとり分のお弁当箱と違い、大きなお弁当箱やお重に見栄えよくつめるのって結構難しい!
そこで今回、輝く主婦を発掘するコンテスト「ESSE Shu_fu of the year 2016」で、お金をかけずにつくるおしゃれな料理や盛りつけのアイデアが高く評価された鈴木淳子さんが、簡単にできる行楽弁当のつくり方を語ってくれました。
普通のおかずも「紙コップづめ」にすればおしゃれに変身!
運動会や家族で公園にピクニック行くときや、お友達との持ち寄りパーティのときなど、お重に見栄えよくつめるのは大変。ですが、100円ショップで買える「紙コップ」を使うことで、おしゃれで食べやすいお弁当が簡単にできるんです。
その方法はとってもシンプル。ご飯やおかずをすべて紙コップにつめて、お重に入れるだけ! これだけで、お弁当をつめるときも、食べるときも、あと片づけもぐんとラクになるんです。
●紙コップ仕きりのつくり方
用意するものはお重のほか、紙コップとはさみと鉛筆。
わが家では、ディーン&デルーカの白いお重を愛用。ちょうど3列×3行で9個の紙コップが収まります。
【つくり方】
(1) 紙コップをお重に入れたら、鉛筆で紙コップにお重の高さをぐるりと一周印をつけます。
(2) お重を重ねたときや内ブタが閉まるように、紙コップの高さを微調整。
(3) 新しい紙コップに(2)でつくった紙コップを重ねて、同じ高さのものを必要な数分つくっていきます。
基本の紙コップに重ねたら、ハサミでカット。おかずをつめたら、フチのがたつきは気にならないので、あまり神経質にならずざっくりで大丈夫。
(4) サイズを合わせた紙コップをお重に並べます。ここで、隙間が気になる場合は、紙ナプキンやワックスペーパーを下に敷くなどして微調整します。
このときつくった紙コップを見本として1つ取っておくと、次回からカットするだけなので、時間短縮することができます。私は、時間があるときにまとめてつくって、すぐに使えるようにストックしています。
お重の段ごとに、紙コップにご飯やおかずをつめて並べれば完成!
わが家のお重は3段あるので、「ご飯の段」「おかずの段」「デザートの段」と、段ごとにざっくりと種類を分けてつめていきます。大まかでもつめるものを決めておくことで、迷わずさくさくとつめられます。
各段のラクちんポイントをご紹介。
●ご飯の段(写真中央)
紙コップに半分ご飯を入れたら具を入れて、さらにご飯をのせ、最後に中の具をトッピング。おにぎり感覚で食べられますが、握る手間がはぶけてラクちん。しかも、この方法だと、カレーもトッピングできるので、息子にも大好評なんです。
大人用に1つの紙コップにはお漬物を入れたり、一列外してサンドイッチにしたりとアレンジも自由自在。
●おかずの段(写真左)
おかずは手の込んだものではなく、定番のから揚げやコロッケといった揚げ物と、ポテトサラダをつめています。
紙コップにレタスなど葉野菜を敷いてから食材をつめ、ミニトマトをトッピングすると簡単に彩りがきれいになります。
●デザートの段(写真右)
ひと口サイズに切ったフルーツを紙コップに入れたり、焼き菓子を入れたりしています。カットフルーツの盛り合わせを買い、さらにひと口サイズに切ってつめると簡単。
フルーツのカップにはピックをさしておけば、別途フォークを持っていく手間も省けるし、アクセントにもなります。
ピックがなければ、楊枝でもOK! 楊枝をマスキングテープでデコレーションすると、かわいく華やかに。マスキングテープにメッセージを書くこともできるので、運動会のときにはおすすめです。
●洗い物をラクにするコツ
お重を重ねる際、各段ごとににラップをしておくと、お重の下がよごれないので、洗い物がさらにラクになりますよ。
紙コップを事前に切っておけば、おかずをどんどんつめていくだけなので、10分もあればお重のお弁当ができ上がります。気軽にピクニック気分を味わいたいときは、買ってきた総菜をつめるだけのときもあります。
食べるときは紙コップのまま取るだけ!
紙コップに入れることで、隣合うおかず同士が直接触れ合うことがなく、入れたいものを気にせずにつめられるのもうれしいところ。多少水気があるものでも問題ありません。
食べるときも、紙コップごと持って食べられるので、取り分ける手間いらずで食べやすさもばっちり。帰ってきたら使用済みの紙コップを捨てて、軽くお重を洗うだけでいいんです。
この紙コップ仕きりにしてから、持ち寄りパーティに参加するのが楽しくなりました。ピクニックにも気軽に出かけるようになったので、お重の使用頻度がぐっとアップ。せっかくお重を買ったものの収納棚に眠ったまま…という方は、ぜひ試してみてくださいね。