幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
だんだんと暑くなってくると恋しくなるのが、つるっとした麺類。わが家では、季節を問わずお気に入りのそうめん2種類を常備しています。
体の中からあたたまる、おだしでいただく麺もいいのですが、この季節は冷たいお水できりっとしめた、冷たい麺が格別のおいしさです。
私が幼い頃、母が夏にゆでて出してくれるのは、もっぱら「揖保乃糸」のひやむぎ。ひやむぎは、そうめんに比べてかなり太めなんです。
それを食べて育ってきたので、細いそうめんでは食べごたえを感じなくなってしまい、好んで食べるのは太めのそうめんやひやむぎばかり。今日は、わが家のお気に入りを紹介しますね。
徳島県の「半田手延めん こだわり極太麺」(半田素麺)
パンと一緒で、シンプルな食べ方なので、そうめんは小麦粉の味わいをしっかり感じることができます。こちらは丁寧につくられているような気がして、とってもおいしい!
昔、親戚から送られてきたものを食べたのが初めてなのですが、そのおいしさに感激して以来、半田素麺に夢中な私です。
なかでも好きなのが「こだわり極太麺」。もう少し細めのもあるのですが、やっぱり極太麺を買ってしまいます。どちらもおいしいのですが、私の好みはこちらでした。
今の季節のおすすめの食べ方は、「冷たくしめたそうめん+納豆+千切り胡瓜+卵黄」でしょうか。次女がいたくお気に入りです。
宮城県の「白石温麺」(はたけなか製麺)
そしてこちらは、近所のスーパーマーケットで見つけたもの。宮城県白石市の名物「温麺(うーめん)」です。
袋を見てもすぐわかるように、とっても短い! 測ってみると、なんと9cmしかないのです。
自分で食べる練習を始めた、ちいさなお子さんにもぴったりかも。とっても食べやすい長さだと思います。
「半田素麺」と比べてみると…ほら、こんなにも長さが違う! 小さな鍋でも簡単にゆでることができます。
こしは少なめ。細切りした同じ長さの野菜や、ハムや薄焼きたまごなどとあえてもおいしそうです。
もう少し暑くなったら、またお気に入りのそうめんを探してみようと思います。
【幸栄(ゆきえ)】1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、「
toiro」を始める。著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある