冷蔵庫の中の食品を、見つけやすく、取り出しやすいように収納していますか?
「あれ、どこだっけ?」「確か、ここにしまっていたはずだけどな」…。そんな具合に、調理の途中で探し物をしたり、目的の食材を手に取るまでにいくつものアクションがあったりして、手間がかかり、不便に感じてはいないでしょうか。
「冷蔵室の棚の数は、容量にもよりますが、だいたい4段です。もし、すべての棚にルールなく食品をつめ込んでいたとしたら、それはとても使いにくいと思います」
そう語るのは冷蔵庫収納家の福田かずみさんです。
では、どのようにすれば、冷蔵庫は使いやすくなるのでしょうか? 福田さんが疑問に答えてくれました。
使いやすい冷蔵室のポイントは「トレー収納」にあります
冷蔵室を使いやすくするには、「なにが」「どこに」「どれだけあるか」を一目瞭然にすることが肝心です。それにはトレーを使いこなすことです。
すべての画像を見る(全4枚)これは、100円ショップで購入できるトレーです。このように浅いタイプのトレーを冷蔵室の棚に設置してみてください。煩雑になりやすい棚の各所を、このトレーを使ってゾーニング(区画)します。
わが家の場合は、食材をグループ分けしてゾーニングしています。
たとえば、ストックしている納豆と豆腐は、同じトレーに入れて「豆」とラベリング。同じように、梅干しや鮭フレークなど、ご飯のお供になるものは「ごはん」とラベリングして、同じトレーに入れておきます。
このように、トレーの定位置を決めておけば、いつでも目に留まりやすく、また取り出しやすくもなります。
なにをどの高さに置くかも大切です。納豆は家族が手に取れると便利なので、目の高さの位置に置いています。
こうすれば、作業中に「お母さん、納豆はどこ?」と呼び出されて、手を止めるようなこともなくなります。
さらに、買ってきた納豆は、冷蔵庫に入れるときにパッケージを外し、賞味期限の印字を見えるようにして収納しています。こうしておけば、ひとつだけをすぐ取り出せるし、いつの間にか賞味期限が過ぎたということもなくなります。
収納をリバウンドさせないためには、ルールを守ること
最後に、リバウンドしない冷蔵庫収納のルールをお話しします。
トレーを並べた当初はきれいさを保てても、いつの間にかごちゃごちゃになってしまっては意味がありません。
仮に、納豆と豆腐を使ってしまい、トレーが空っぽになったとします。スペースがあいていると、ついついほかの食材を入れたくなってしまうものですが、ここは我慢。「豆」のトレーには、「納豆と豆腐以外は入れない」というルールを守ってください。
そうすれば、買い物から帰ってきても迷うことなく、「豆」トレーに納豆たちを置くことができます。もしほかのものを置いてしまっていると、一度取り出して、移動させ、それから買ってきた納豆を置いて…と余計な手間がかかってしまったり、結局なにがどこにあるかわからなくなったりします。
家族ともこのルールを共有しておけば、誰が買い物に行ってもOK! 家族で気持ちよく使える冷蔵室が完成するわけです。
スマートな冷蔵庫収納は、家事を時短化してくれます。ぜひ試してみてください。