壁や床、家具などの傷みや汚れ。気になるけれど、ケア方法がわからないからとそのままにしている人も多いのでは? 最近はホームセンターなどで、素人でも簡単に使えるケアグッズが豊富に売られています。
そこで、手軽にできるメンテナンス術をご紹介。教えてくれたのは、DIYアドバイザーの嶋﨑都志子さんです。
DIY作業前の必須ポイント!修繕場所の色やサイズをしっかり確認して
まず、作業を始める前に以下の4項目をチェックしておきましょう。作業効率がぐっと変わります。
●1.作業をする際は必ず掃除から
汚れやホコリが付着したままだと、うまく接着できないなど仕上がりに影響が。ふき掃除などで全体の汚れを落としてから作業を始めましょう。
●2.小さな箇所から弱い力で行って
材質によっては素材を傷めたり、色が合わない、接着がうまくいかないなどのケースも。失敗防止のため、小さいところから弱い力で作業して。
●3.材料を購入する前にサイズや色をチェック
購入した補修用品のサイズや色が修繕場所と合わないケースも。修繕場所のサイズを測ったり、色をしっかり確認してからアイテムの購入を。
●4.不具合に気づいたらできるだけ早く手入れを
家具や建具の汚れや不具合は、時間がたつと落ちにくくなったり、ひどくなったりして、修繕が難しくなる場合も。深刻になる前に手入れして。
スプーンやプラスチックカード、壁の穴あきの修繕に身近なツールが使える
画びょうやネジ、クギなどを刺した壁の穴は、黒い点となって意外と目立つもの。専用の充てん剤を使って、目立たないよう修復します。
●1:穴の周囲をスプーンで押さえて平らにする
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穴にスプーンの背を押し当て、周囲の盛り上がった部分を穴の中に押し込むように平らにならします。
「小さい穴ならこれだけでも目立たなくなります」
●2:充てん剤を穴の中に注入する
充てん剤の先端を穴に当て、少しずつ注入します。
壁のほか、床・天井の穴や隙間も埋められる充てん剤。一見白い壁でも、真っ白でないことが多いので、色選びは慎重に。
「充てん剤は固まると表面がへこむので、少し多めに入れるのがポイントです」
●3:表面をカードでならす
不要になったプラスチック製カードの角を使い、盛り上がった部分の充てん剤を削ってならします。
「充てん材にヘラがついている場合はヘラを使うといいですね」
●4:周りの余分な充てん剤をぞうきんでふき取る
穴からはみ出した充てん剤は、濡れぞうきんで優しくふき取り、周りとなじませる。
「30分ほど乾かせば完成です」
気になる壁紙のめくれは、ガムテープをコロコロして圧着!
時間がたつと壁紙ののりが乾いて取れ、継ぎ目がはがれやすくなります。放置すると広がるので、気づいたら早めにのりで接着しましょう。
●1:はがれた部分の壁にのりをまんべんなく塗る
楊枝の先に工作用のでんぷんのりをたっぷりつけ、めくれている箇所の壁に、壁紙を手で浮かせながら奥まで塗ります。
「めくれた壁紙の方にのりを塗ると、水分で紙がのびてきれいに仕上がらなくなるので気をつけて」
●2:ローラーで圧着する
端からローラーで押さえて空気を押し出すようにはり、はみ出したのりを濡れぞうきんでふき取ります。
「ローラーがない場合はガムテープを転がして圧着してもいいですよ」
※補修用品は、建材や家具の素材によっては使用できないものもあります。取扱説明書や注意書きを事前に確認してください