台湾在住のライターCAMさんが、台湾のおいしいものやおもしろスポットをレポート。今回は、お茶の世界を広げられる「台湾流甘いお茶の楽しみ方」を紹介します。世界各国でお茶は飲まれていますが、飲み方はさまざま。意外だけどおいしい飲み方を一緒に発見しましょう!
緑茶もウーロン茶も甘くしちゃう!台湾流甘いお茶の楽しみ方
台湾旅行の際に「コンビニでペットボトルのお茶を買ったら甘かった!」という話をよく耳にすることがあります(ちなみに東南アジアでは、お茶を甘くするという傾向がいくつかの国で見受けられます)。
日本ではお茶は基本的に無糖で、お茶に砂糖を入れるとしても紅茶を飲むときくらいですよね。しかし台湾では紅茶だけでなく、さまざまな種類のお茶を甘くして飲みます。私自身も初めは甘いお茶にとまどいましたが、今ではすっかり甘いお茶のとりこに!
●無糖の緑茶は「日本式無糖緑茶」と呼ばれている!?
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市販の緑茶飲料も、甘くされているものが主流でした。緑茶が甘い!?というのは日本の感覚ではなかなかなじめませんが、緑茶とヤクルトをミックスした「
ヤクルト緑茶」のように、台湾ではお茶にアレンジを加えてさまざまなドリンクをつくったりします。
最近ようやく健康志向の人が増えて、甘くない無糖バージョンのお茶と甘いお茶の2種類を販売するブランドも増えてきましたが、甘くない緑茶を「日式無糖緑茶(日本式無糖緑茶)」、甘い緑茶は「台式緑茶(台湾式緑茶)」と商品名を分けています。
●緑茶だけじゃない!ウーロン茶も甘くしてミルクティーに!
台湾の街角には「ドリンクスタンド」というテイクアウト専門のドリンクショップがたくさんあり、気軽にドリンクを購入することができます。こういったお店でも、もちろん甘いお茶のオーダーがOK。
とくにおすすめなのが、甘くしたウーロン茶や台湾茶でも高級で人気の高い「東方美人茶」。甘いウーロン茶なんてなかなか味の想像も難しい気もしますが、飲んでみると甘味とウーロン茶の苦味がよく合い、まるでコクのある紅茶のようです。高級台湾茶で知られる「東方美人茶」にも甘味をつけて飲むなんて、そのままでも十分おいしくてもったいない気もしますが、甘味を加えてもお茶の芳醇な香りや味わいをじゃますることなく、さらに飲みやすさが増します。
ただ甘味を加えるだけでなく、ミルクティーにもしてしまうのが台湾流。緑茶ミルクティーやウーロン茶ミルクティーもあります。驚きのメニューでもありますが、飲んでみるとしっくりくるもので、今やウーロン茶ミルクティーは私のお気に入りのドリンクにもなっています。
●台湾流お茶ドリンクを自宅でも再現!
緑茶に甘みをつけるなら自宅でも気軽にできそう!と思いますが、じつは台湾の緑茶は日本の緑茶とは異なり、ジャスミン茶の味わいに近い苦味の軽いものが多いです。日本でいつも飲む煎茶に甘味をつけてもあまり合わないかもしれませんが、ジャスミン茶に甘みをつけてみると、おいしい台湾風緑茶に早変わり! また、「ほうじ茶」も甘くして飲むのにはぴったり。台湾では「ほうじ茶ミルクティー」も人気のドリンクのひとつです。カフェインも少ないので夕食後のティータイムにもおすすめ。甘み
これからの冬の時期のあったかドリンクバリエーションとして、台湾流お茶ドリンクを自宅でも楽しんでみるのはいかがですか? いつものお茶の楽しみ方がさらに広がり、ティータイムがより味わい豊かになりますね。