幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。


<幸栄のゆらゆらと、つらつらと。日々のささやかな幸せをパンと一緒に。>
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ちょっぴり太っても手に取りたい大好きなカヌレ!

仕事柄、出かけた先にパン屋さんやお菓子屋さんがあると必ず立ち寄るのですが、そこであると必ず買ってしまうお菓子のひとつが、カヌレ。

PAUL

カヌレはワインで有名なボルドーでつくられていた洋菓子で、たくさんの溝がついたカヌレ型に生地を流し入れて焼くのが特徴。焼きあがったお菓子のてっぺんは、お花のように見えます。昔、ワインをつくる工程で出る澱を取るために「卵白」を使っていたそうで、そのときに残った卵黄を有効活用するために生まれたレシピなのだとか。ふむふむ、なるほど。

わが家の近くにあるパン屋さんの

「PAUL」

にも、カヌレがありました。

カヌレ

外はこんがりと黒めに焼けているカヌレですが、割ってみると中はしっとりとやわらか。ほどよいねっとり感がクセになります。最近は「甘さ控えめ」なお菓子が多いなか、カヌレのような、しっかりと甘くて小ぶりなお菓子が大好きな私。甘いお菓子は大きすぎると食べきれないので、このサイズもカヌレが好きな理由のひとつです。

デュヌラルテ

そしてこれは先日、表参道にある大好きなパン屋さん

「デュヌラルテ」

で買ったカヌレ。

カヌレの型やサイズもしっかりと観察。お店によって大きめだったり、小さめだったり違いがあるんです。この型がお店のこだわりなのかな、なんて想像しながらいただくと、さらにおいしく感じます。

大好きなおいしいカヌレ、でもまだ自分では焼いたことがないので、今度使いやすそうな型を買って、焼いてみたいなと思っています。食欲の秋、大好きなカヌレづくりに手を出してしまったら、太っちゃうかも…。そんな予感のしている今日このごろです(笑)。

【幸栄(ゆきえ)】

1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、

toiro

を始める。著書に『

「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)

』(主婦と生活社刊)、『

パウンド型で焼けるおいしい食パン

』(家の光協会刊)、『

あかちゃん、こども、おとなのパン—はじめてのパンづくり

』(アノニマスタジオ刊)などがある。