ものがピタリと収まり、見た目の美しさでも人気の「ボックス収納」。でも、外見の様子とは裏腹にボックス内はごっちゃり、中に収納したものが迷子になって探しにくい…なんてことありませんか?
ライフオーガナイザー・小林かおるさんは、「牛乳パック」でその悩みを手軽にクリア!基本の方法から、サイズを合わせたりラベリングすることで、さらに使いやすくするテクニックまで、活用法を教わりました。
あつらえたようにサイズぴたっ!牛乳パックはボックス収納のベストパートナー
どの家にもある牛乳パック。じつは、収納アイテムとして優秀なんです。汚れたらサッとふけて、丈夫で、カットすれば手軽に好きな形に変えられて、メリットいっぱい!
ただし、見栄えの問題があるので、隠れたところで活用したいもの。そこで収納グッズの「中の仕分け」に牛乳パックを使ったら、思いがけずスゴかった!というお話をご紹介していきましょう。
わが家では、収納にファイルボックスを多用しています。ファイルボックスは側面がまっすぐなので、並べたときに余分な空間ができず、ピタリと収まって、美しく片づきます。
ただ、なんでも放りこんでいると、高さがあるだけに、底の方で小さなものが迷子になりがち。そこで「牛乳パック」の出番です。
●アウトドア用のカトラリーを牛乳パックで仕分け
まずは、ファイルボックス内でごちゃっとしていたアウトドア用の使い捨て食器やカトラリー、これらを牛乳パックを使って立たせることに。割り箸やトングなど、細長いものが多いので、牛乳パック収納との相性も抜群です。
つくり方は簡単。収納したいものの高さに合わせて、牛乳パックをカットし、ボックス内に並べていきます。わが家のワイドサイズのファイルボックスには、ぴったり4つ収まりました。そこへ種類ごとに立てて収納していきます。
さらに、ラベルプリンターで打ち出して、見やすいところにラベリングしておくと、戻すときにも迷いません。ひとつずつのものの住所ができて、取り出しやすく戻しやすい収納となりました。
●すき間ができたら、その調整も牛乳パックで
細かいものの多い園芸用品や工具の収納も、牛乳パックを利用しています。収納ボックスを上から見たときに、どこになにが入っているか一目瞭然で便利です。
なお、収納ボックスに牛乳パックを並べたとき「すき間」ができたら、丸めた牛乳パックを詰めるとガタつかなくなります。色がそろっているので見た目の不自然さが少なく、「パックの切れ端」の有効活用にもなります。
●引き出し内の仕切りにも牛乳パック
さらに、牛乳パックを使った「引き出しの仕切り」もオススメです。わが家では洋服ダンスを仕切って、服を見やすく収納しています。
つくり方はこちらも簡単。まず、牛乳パックのつなぎ目部分を、上から下へまっすぐカット。底の部分もそのまま対角線上にカットして、裏返して山折りに。同じものを2個つくり、飲み口方向から向い合せにつなげたら、奥行が自由に変えられる、引き出し仕切りの完成です。
パックの「底」が、突っぱり棒のように引き出しの壁に密着するので、ズレにくく、洋服がきれいに収まるようになりました。
とにかく「分ける」と、ものを探す時間が減って、迷わず取り出すことができます。汚れたらサッと拭き取れ、気軽に取り替えられる「牛乳パック収納」、こまごましたものの収納方法に迷ったら、一度試してソンはないですよ。