卒業式もひと段落。最近の子どもたちは、卒業の記念にプレゼントを贈りあったりするのが習慣のようです。もちろん、子ども間でのやりとりなので、手づくりのお菓子だったり、ちょっとしたものを素敵にラッピングして渡している模様。

 ところで、みなさんはお菓子づくりの道具、どのように収納していますか?お菓子の型は形状がバラバラだったり、かさばったりするものが多く、ラッピンググッズもこまごましていて、収納に困っている人もいるのではないでしょうか。煩雑になりがちなお菓子の道具やグッズの管理方法について、整理収納アドバイザーの小林尚子さんに、自宅で実践していることを例にアドバイスをいただきました。

道具は定位置を決めて、取り出しやすくしておくと使うときにスムーズです

●製菓道具は仕切りを活用してカゴにまとめる

 お菓子づくりをよくするしないにかかわらず、道具は使いたいときにすぐ取り出せることが肝心。カゴなどにひとまとめにしておきます。わが家の場合は、たまにしか使わないので、キッチンではなく収納庫にスタンバイさせています。もちろん、頻繁に使う人でキッチンにスペースがある場合は、キッチンの決まった場所に置いておいてもいいでしょう。

製菓道具は仕切りを活用してカゴにまとめる
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 また、単にひとまとめにするのではなく、ファイルボックスや紙袋を使ってカゴに仕切りをつくります。そして道具を立てて収納。たったこれだけで取り出しやすさが格段に違います。製菓道具の中でもクッキー型のようにバラつきがちなものは、専用の紙袋を用意し、必ずそこに入れるようにします。製菓道具としてひと括りにしてしまうのではなく、ある程度分類分けして収納するのがポイントです。

ある程度分類分けして収納するのがポイント

●キャンドルやレースシートも折れない工夫をする

 子どもの誕生日やクリスマスにケーキを手づくりする人もいますよね。そのときに使うキャンドル、どうしていますか?「たしか、去年買ったキャンドルの残りがあったような…」と探したり、見つかったはいいけど、ボキボキに折れていたなんてことも。

 キャンドルは、適当なサイズの保存袋にまとめ、道具入れの仕切りに使っているファイルボックスの脇にクリップ留めしておきます。定位置ができるので探す必要がなくなりますし、折れてしまう危険性もありません。また、シワになりやすい型紙シートやレースペーパーなどは、クリアファイルにまとめて立てておけば、きれいな形状をキープできます。ファイルが透明なので、なにがあってなにがないのかもわかりやすいですよね。

一連の作業で使うものは一か所に固めておくのがコツ

●ラッピンググッズも一か所に

 お菓子をラッピングするための袋やリボン、マスキングテープやシールなどは、一緒に使うホッチキスやのりなどとまとめておきます。これもあき箱などを活用して、アイテムごとに仕切りを設けてあげると、どこになにがあるのかが一目瞭然。家のあちこちを動き回らなくても、一か所で作業が完了します。

一連の作業で使うものは一か所に固めておくのがコツ

●紙袋はカゴで管理、持ち手側を底の折り込み側に折ると便利!

 ラッピングができて、その持ち運びに必要になるのが紙袋です。なので、ラッピンググッズの近くに収納。ただ、紙袋は放っておくと数が増えがちなので、「このカゴに入るだけ」というルールにします。カゴの中に仕切りスタンドを入れ、サイズや素材ごとに分けます。紙袋を取り出すときによく起こるのが、底の折り込み部分にほかの袋が挟まっていて、一緒に持ち上がってしまうこと。これ、意外とストレスだったりしますよね。わが家ではこうしたストレスをなくすために、持ち手側を底の折り込み側に折ります。こうして、同じ方向に並べて入れれば、カゴから持ち手部分がはみ出ることもなく、さらに取り出しやすいと一石二鳥の収納術が完成です。

紙袋はカゴで管理、持ち手側を底の折り込み側に折ると便利!