書籍やネットで片づけにまつわる情報を発信するMIさんのお宅は、おしゃれで、見た目がすっきり。部屋を見渡すとさまざまな箱があり、インテリアとしても収納グッズとしても大活躍しています。
「箱の使い方はメリハリが大切。わが家では“見せる”箱と“見せない”箱を分けて選んでいます」
“見せる”箱はルックス重視。まずは、なにか飾ってみたいと思った場所におしゃれな箱を置いてみて、あとから、動線などを考えながら中に入れるものを決めます。キッチンカウンターのカトラリーや朝食セットなどを入れている箱は、このやり方で、出しっぱなしにもかかわらず生活感を見事に部屋から消しています。
「一方、収納スペースの扉に隠れる“見せない”箱の方は、使いやすさやコストパフォーマンスで選びます」。収納スペースにムダができないよう、置く場所の高さや幅に合わせた箱を選択。扉をあけた際に主張しないものが基本です。
「白くて四角い箱を選ぶことが多いですね。見た目にも美しいし、デッドスペースが生まれにくいのもメリット。その場所で使わなくなったら、また別の場所に移動して活用しやすいのもいいです」
収納したところから移動して使うことの多いグッズは、持ち手がある箱を選んで入れるのも使い勝手アップのコツ。
「元に戻すのがスムーズだから、出しっぱなしになりにくく、部屋のキレイをキープできるんです」 MIさんのお宅がいつもすっきりしているのは“見える”箱と“見えない”箱のおかげなのです。
“見せる”箱と“見せない”箱のメリハリ使いでキレイをキープ
・見せない箱:子どもの勉強グッズをチェスト内に兄弟別に箱で分類
子ども2人の学校関連のものをリビングにあるチェスト下段に収納。ラベリングした箱を2人分用意しています。「2人がまだ小さいので、親の前で学校の準備をさせないと忘れ物が心配。箱ごとに分けると、子どもでも理解しやすいみたいですね」
(a)給食袋は、大きめの箱に入れています。「ゆったりしているから、袋をたたむ必要なし。放り込むだけなので、子どもでも簡単にしまえます」
(b)ドリル類はファイルボックスへ立てて収納。「背表紙が見えるように入れるというルールを守れば、見やすく、取り出しやすいです」
(c)学校や塾のプリント、描きかけの絵は、すべて平箱にひとまとめに。「細かく分けすぎるとかえって子どもが混乱します」
・見せる箱:色、サイズ違いの箱を並べてオブジェのように
優しい色合いがおしゃれで、色やサイズのバリエがたくさんある北欧生まれの箱を、テレビ下のガラス扉の棚で “見せる箱”として使っています。大・中・小と等間隔で並べることで規則性が生まれ、まるでオブジェのよう。浅い箱はアクセントとして上段に
・見せない箱:あまり使わないリモコンを箱で隠す
たまにしか使わないリモコンは、浅めの箱に入れて隠してしまいます。「下の箱と色のトーンも似ているので、インテリアにも統一感が出ます」
・見せる箱:雑貨をカラフルな箱の中で待機させる
カラフルな箱は、インテリア兼収納アイテム。「今は飾ってないけれど、近いうちに飾りたい雑貨をこの中へ。リビングにあれば、気分を変えたいときにすぐ模様替えできます」。キャンドルホルダーや木製の人形などをイン
・見せない箱:大人だけが使う道具を2つの箱に分けて
木製扉がついた左側は、中が隠れるのでこまごまと生活感のあるものの収納スペースとして活用。リーズナブルな“見えない”箱と引き出しに、ラベリングをして整理しています
(d)大人専用の道具をプラスチックボックスの中へ。レターセットなどの紙関連でひとつ、デジカメやラベルライターなど小さな電化製品でひとつと、大まかに分類して収納
(e)比較的長さのある金づち、ドライバー、電池セットなどは、奥行きのある引き出しボックスを活用。3個ずつ分かれているのでざっくり分類しています
(f)こまごまとしたもの、ばらばらになりやすいものは、小さく仕切られた引き出しボックスへ。付せん、タグ、接着剤などをイン
・見せる箱:毎日使うランチバッグはフェルトの“見せる”箱へ
職場から持ち帰ったランチバッグは、弁当箱を取り出したあと、フェルトのボックスに放り込むだけにしています。「リビングで絵になるフタなしの箱を探しました。毎日のことなのでラクにしたい。面倒だと、かえって出しっぱなしになりがちです」