「ダウンジャケットはクリーニング店に出すもの」というイメージが強いですが、じつはコツさえつかめば、自宅でもちゃんと洗濯できます。来年またきれいな状態で着られるよう、しっかり汚れを落としましょう。

今回はその方法を、「洗濯王子」の愛称で知られる洗濯アドバイザー・中村祐一さんに、2児の母でもあるスタイリスト・大沢早苗さんが習いました。

ダウンジャケットを家で簡単に洗う方法

毎年出番の多いダウンジャケットも、薄汚れたままではおしゃれ失格。表面の汚れを中心に落とし、中まで水を浸透させない方法なら、自宅で洗濯してもふっくら仕上がります。

【用意するもの】

・スポンジ
・おしゃれ着用中性洗剤
・シャワー
・洗濯機(脱水)
・ハンガー

1.衿元や袖口の汚れを落とす

衿元や袖口の汚れを落とす
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キッチン用スポンジのかたい部分におしゃれ着用中性洗剤をつけ、衿元や袖口など、汚れのひどい部分を軽くたたくようにして落とします。

衿元や袖口の汚れを落とす

このとき、研磨剤のついたタイプのスポンジは生地を傷めるので、使用しないよう注意してください。

2.スポンジで表面の汚れを落とす

スポンジで表面の汚れを落とす

20~30℃のぬるま湯におしゃれ着用中性洗剤を表示どおりに溶き、スポンジに含ませて表面全体の汚れを落とします。ここでは、スポンジのやわらかい部分を使いましょう。

3.シャワーで表面をすすぐ

シャワーで表面をすすぐ

浴室もしくはシャワー水栓のある洗面台に持って行き、シャワーで表面をすすぎます。ポイントは、手早く行うこと。できるだけ中まで水が浸透しないようにします。

4.途中で振りさばきながら脱水する

脱水する

洗濯機に入れて1分脱水するのを3回繰り返します。1分脱水するごとに取り出し、全体をよく振り、内側の羽毛の片寄りを防ぎます。

5.つるして干す

つるして干す

ハンガーにかけ、風とおしのよい場所につるして干します。ポイントは、ファスナーをあけたままにすること。こうすることで、空気のとおりがよくなり、しっかり乾かせます。

つるして干す

内側の羽毛の寄りを手でつまみながらほぐしておくと、きれいに乾きます。さらにふわっと仕上げたければ、しっかり乾いたあと乾燥機にかけてください。

注意:手入れをする前には、必ず取り扱い絵表示と素材を確認してから行いましょう。素材によっては縮んだり、色落ちしたり、型崩れになることがあります。また、洗濯をする前に衣類用修正洗剤の原液を目立たない場所につけ、色落ちしないか必ず確認を。