貯金をしようと決意をするも、続けられない…。そんな悩みをおもちの方も多いのではないでしょうか? 今年は増税イヤーと言われている年です。来年には消費税率が10%に引き上げられ、それ以外にも、さまざまな分野での個人の負担が増してきます。

「まとまったお金を貯蓄に回す“先取り貯金”も大事ですが、普段なにげなく使ってしまう小銭をしっかり意識することで、貯め体質になることができます」とアドバイスするのは、フィナンシャルプランナーの丸山晴美さん。丸山さんが教えてくれたのが、「ぬりえ貯金シート」です。

ぬりえ貯金シート
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塗り絵をするだけで、確実に貯金できる「ぬりえ貯金」とは?

塗り絵をすることで、小銭が確実に貯められるというこのシート。丸山さんは15年ほど前から講演などに使っており、近年はSNSを中心に話題が沸騰。かわいい絵柄なので、楽しく貯金ができると評判を呼んでいます。
「ぬりえ貯金シート」の具体的な使い方を、さっそく教えてもらいました。

●小銭を入れたら、絵柄をひとつ塗るだけ

「ぬりえ貯金」のやり方は簡単。準備するものも、シート(さまざまなサイトから無料でダウンロードできます)、小銭、貯金箱、色鉛筆(orペン)、計算機(必要に応じて)だけです。

(1) ゴールとなる目標を決める

ゴールとなる目標を決める

貯金を始める前に、最終的な目標金額と、達成したら叶えたいものを書きます。
「最初は低めの目標を設定することが大切です。1日あたりの貯金額も決めておきましょう」
たとえば10日間で3000円がゴールなら、1日300円を貯金箱に入れると考えることになります。毎日同じ金額にしなくてもかまいません。

(2) 色を塗る前に貯金箱にお金を入れてしまう

色を塗る前に

色を塗る前に、貯金箱にお金を入れます。塗り絵をすることが目的ではなく、お金を入れたごほうびとして塗り絵をしてほしいからです。
「色を塗りたい」というモチベーションが、お金を入れる意思を強くさせてくれます。

(3)決めた絵柄を塗っていく

決めた絵柄を塗っていく

どんなペンを使うか、どんな色を使うかはその人の自由。時間がないときは一部だけ塗ったり、シールをはったりしてもOK。塗り方にルールはありません!

「見える化」するから確実に貯金ができる

丸山さんは、「ぬりえ貯金」が続く理由を「貯めた小銭の金額が、塗り絵によって”見える化”するから」と語ります。
「普段なんとなく節約したつもりになっていても、金額が明確になっていないと、なかなか成果に繋がりません。じゃあ、家計簿でもいいじゃないと思われますが、家計簿ってため息しか出ませんよね。お金に対するハードルが高くて貯金が続かない人は、このくらいフワッとした貯金がもっとも効果的なんです」

少額から貯金を達成することで、貯め体質になるトレーニングにもなるほか、1日に少しでもお金と向き合う時間をつくることで、お金に対する意識を高める効果も。
「最初は1日5分でも、『ぬりえ貯金』をする時間をスケジュールに入れ込むのもおすすめです。次第に習慣化していきますよ」

次第に習慣化

現在インスタグラムではやっている、かわいい絵柄を使った「ぬりえ貯金」で注目されているインスタグラマーのもぐさんも、「ぬりえ貯金」を機に節約できるようになったといいます。

「『ぬりえ貯金』自体は、以前からインスタグラムで出回っていました。でも当時はシンプルにマス目を塗っていくだけのもので、飽き症な自分では続かないかなぁと思っていたんです。ちょうど大人の塗り絵も流行っていたので、どうせなら自分でかわいくつくっちゃえと思い立ち、ネットプリントで配信してみました」

もぐさんの「ぬりえ貯金シート」は、瞬く間にネットでブレイクすることに。文房具企画のコラボで配信したシートは、なんと現時点でも5万ダウンロードされたそう。

365日貯金
『貯めグセがつく!ぬりえ貯金シート』

(扶桑社刊)では、10日間貯金、31日間貯金、100日間貯金、365日間貯金、500円玉貯金などなど、14パターンのぬりえ貯金シートが掲載されています。

おばけマンション

絵柄は、キッチン道具、野菜、動物、キャンディなどポップでかわいいものをバリエーション豊かに用意。気軽に始めてみてはいかがでしょうか?