幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
私は毎月、自宅でパン教室を開催しています。パンづくりを楽しんでもらうのはもちろんですが、やっぱりいちばんのお楽しみは、試食の時間ですよね。そんな試食の時間のテーブルコーディネートはシンプルで、生徒のみなさんがすぐにまねできそうなものを心がけています。そんなパン教室toiroのテーブルの風景をご紹介します。
布を敷く、リースを置く…簡単なのにテーブルが華やかになるアイデア
●白い綿の布を敷いてみる
いつもの木のテーブルに、大きめの布をさっと敷くだけでちょっとぜいたくをしている気持ちになりませんか?日差しがまぶしい季節は、真っ白な布を敷くことが多いのですが、私が愛用している白い布は、インド綿のマルチクロス。とっても安価で、洗えば洗うほど風合いがやわらかくなり、それがまたすてきなのです。シワ感も表情になるので、アイロンをかける必要もありません。
●テーブルの中央にリースを置いてみる
華やかなフラワーアレンジメントでなくたって、ドライフラワーでつくられたリースを真ん中にぽん、と置くだけで食卓はうんと華やかになります。壁にかけてあるリースをちょっと下ろして飾ってみてください。リースの普段とは違う表情が楽しめますよ。布は上と同じ白い綿布なのですが、飾りを変えるだけで雰囲気も変化しますよね。
●季節を感じる色の布を敷いてみる
寒い季節は、少し深い色の布がいいですね。この布は、撮影用にとオンラインショップで購入したもの。思っていた色とは違っていたのですが紫とグレーの間くらいで、とってもお気に入りの一枚。以前の記事でご紹介した
グリーンの簡単アレンジメントを飾りました。
●カッティングボードなど調理ツールをそのまま出してみる
これも
以前の記事でご紹介した、
宿り木さんのクリスマスリースを飾りました。大きめのパンを焼いたらカッティングボードにそのままのせて、そこで切っていただくのです。すてきでしょ、そして洗いものも少なくてすみます(笑)。
最後に4枚の写真を見比べてみてください。気づきましたか?お皿はほぼ同じものを使っているのです。
教室では、パンが主役になるように、白や透明の器ばかりを選んで使っています。真っ白い器は「すてきですね、どこの器ですか?」とよく生徒さんに尋ねられるのですが、イタリアの
サタルニアというメーカーのものです。業務用なのでしっかりとしていて、雑な私が扱っても欠けません(笑)。しかもあまり高価でないのもところも魅力的なのです。
シンプルなのに華やかな気持ちになれるテーブルコーディネート、クリスマスやおもてなしの食卓の参考にしてみてくださいね。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。