整理収納アドバイザーのmocaです。街が華やぎ、いよいよクリスマスムードが盛り上がってきました。子どもたちはサンタさんからのプレゼントを待ちわびる日々ですが、親は「増え続けるオモチャをどう収納したらいいの…?」と悩ましく感じることも多いと思います。
しかし、子どもに「使っていないオモチャは捨てなさい」と言ったところで、すぐにできるものではありませんし、「全部使ってる!」と言われたらもうアウト…。子どもだって大人と同じで、自分のものをゴミ箱に捨てることには抵抗があるんですよね。
オモチャの片づけは、『サンタさん』の力を借りる!
すべての画像を見る(全3枚)わが家では、オモチャの片づけに『サンタさん』を登場させることで、かなりはかどるようになったんです!具体的にどうしているかというと…。
●「サンタさんはオモチャ工場を持っている」という話をする
まず、子どもたちには、3歳ごろからこのように説明しています。
「サンタさんはオモチャの国に工場を持っていて、そこでつくったオモチャをクリスマスに届けてくれる人だよ。サンタさんがくれるオモチャの材料は、子どもたちがもう使わなくなったオモチャや、壊れたオモチャなんだよ。君が返したオモチャは、きれいに直してほかの子のプレゼントになったり、違うオモチャの材料になって君のところに帰ってきたりするよ」と。
クリスマス前だけでなく、日常的にそのようなことを言っておくと、数か月に一度「オモチャの国に返すから、なにか使わなくなったものはあるかな?」と、一緒にオモチャを見直したときに「う~ん、これと、これももう使わない」と自分でピックアップしてくれるようになりました。それに対しては、「そうだね、これはたくさん遊んだもんね~」など肯定的な言葉をかけてあげます。
●使わないものは“ゴミ袋”ではなく“紙袋”に入れてもらう
選択してもらう際は小さめの紙袋を用意してそこに入れてもらうようにしています。あくまで「サンタさんに返すもの」なので、ゴミ袋ではなく紙袋で(笑)。その後の分別はこっそり、お母さん、お父さんがやってくださいね!
オモチャの処分は、子どもが自分で「いる、いらない」の選択をする、とてもよい片づけの練習になります!
12月はオモチャの整理のチャンス!
さらにクリスマスが目前に近づき、家の中にツリーなど飾り始め、クリスマス気分が高まった頃に「サンタさんが、オモチャの材料がたりなくて困ってるみたい!もう少しなにか、材料にできそうなモノある?!」と聞くと「たいへんだ!(自分のオモチャがつくってもらえなくなる!?)」と、さらにいくつか出してくれるので、クリスマス前に、新しいオモチャの収納場所も確保できます!
いらないオモチャを整理してくれたら、「サンタさん、きっと助かると思うよ!」と、必ずほめてあげてくださいね。
普段から「捨てちゃうよ!」は禁句
私は子どもの頃からいつも「片づけなさい!捨てちゃうからね!」と怒られていました。でも、どんなに怒られても片づけは上手になることはなく、大人になってからも本当に苦労しました。その経験から、子どもに対して、片づけのことで怒ったり、「捨てること」を罰として口に出したりしないようにしています。子どもが「片づけやものの処分」を「イヤなこと、つらいこと、怖いこと」と認識するようになってしまうからです。
子どもに片づけてほしいときは「捨てるよ!」ではなく「これもう、サンタさんに返すんだっけ?」と。「片づけなさい!」ではなく「これ、夜中におばけ(or泥棒)が来て『こんなところに置いてあるならいらないんだな、もらっちゃおう~』って持って行っちゃうんじゃない?!」といったように、叱ることなく、「捨てる」という言葉も使わず伝えるようにしています。
子どもだって、本当は片づけなければいけないことは、ちゃんとわかってるんですよね。楽しくお片づけをすることで、すてきなクリスマス、そして年末年始を迎えましょう。
【mocaさん】
整理収納アドバイザー。ハウスメーカー勤務の夫、 男女2児と暮らす、SOHOワーキングマザー。「お片づけノートを使った整理」「直感的に分かる収納」「ちょこちょこ掃除」で、時短ハウスキーピングを実践中。ブログ『
「お片付けノート」で 片付け体質になりました』が人気。著書に『
1日5分! お片付けノート』(扶桑社刊)