じつは家の中に驚くほど多い、保存すべき紙もの。その置き場所は、家に入ってくる頻度と重要度によって変わってきます。
「よく見返す紙類は手元に置き、あまり見ないけど重要な紙類は部屋の奥へ、とバランスよく配置することが大切です」と説くのは、「かたづけ士」の小松易さん。これまでに2500人以上の片づけカウンセリングやコーチング活動を行ってきました。今回は、たまに家に入ってくるけれど、重要な紙類の整理方法を指南。どんなものが該当し、どのようにしまうかアドバイスしていただきました。
家に入る頻度が低く、重要度の高い紙類はは定期的に厳選し、家の奥にしまって保存を
このカテゴリーに該当するのは、住宅設備の契約書や家族の思い出写の真など。こうした、保存しておくべきもの、保存したいものは寝室や書斎の奥へ収納します。もちろん、大切な思い出を無理に捨てる必要はありませんが、量を決めて超えない工夫が必要になってきます。
●【契約書】
見返さないけれど必要な書類はまとめて納戸へ
住宅関連の契約書や加入期間内の保険の証書、年金関連の書類など、今後必要になる可能性のある書類は、必ず保管をしておきましょう。頻繁に見返す必要はないので、比較的取り出しにくい場所でも大丈夫です
●【賞状、証書】
あちこちに置かず、まとめて1か所で保管を
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子どもの卒業証書や資格の証書など、再入手できない証書類は1か所にまとめて保管。繰り返し見返すものではないので、箱や引き出しに入れて、一定量を超えた時点で厳選していきます。「とっておくものは、この箱に入るまで」などルールを決めておくといいでしょう
●【本】
問題は本棚を増やしても解決せず!中身の厳選を
本棚に収まらなくなったら、あるだけで幸せになるという本だけを残します。いつか読み返すかも、という程度の本は処分。将来価値ある本に出合ったときに収納するため、本棚はいつも2割のスペースをあけておくつもりで
●【プリント写真】
似た写真を減らすなど思い出を残して量を調整
最近はデジタル化が進む写真ですが、まだまだ親戚や友人からプリントでプレゼントされることも。過去の写真を1年で1冊、1回の旅で50枚などルールを決めて、厳選して整理していきましょう。必要以上に量が増えないことはもちろん、見やすさもぐっとアップします
【かたづけ士/小松 易さん】
日本初のかたづけ士。「“かたづけ”を通じて人生を変える」をコンセプトに、経営者や企業向けのコンサルティング、研修を行っている。著書にベストセラー『
たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』(中経出版)。テレビ出演にテレビ東京「ガイアの夜明け」など多数。