新年になって「今年は料理をがんばる!」と意気込んでいる人も多いのでは。そんな気持ちをキープするためにも、毎日使う調理道具は快適に使える状態にしていたいものです。買い替える必要はありません。じつは、台所道具は、簡単な手入れをしてあげるだけで、ぐんと長もちします。場合によっては、使い勝手が新品のように戻ることも。
 キッチンスペシャリスト・森田博子さんに、身近になものを使って、手軽にできるメンテナンス方法を聞いてみました。ありがちな疑問をQ&A形式でご紹介。「買い換えようかな?」と思ったら、まずはこちらのメンテを試してみましょう。

身近な道具で台所道具をお手入れして、長もちさせよう!

<包丁>

包丁
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Q:「砥石がない!身近なもので切れ味をよくする方法は?」

A(その1):茶碗の底で3、4回こすれば、応急処置になります

包丁

包丁は2か月に1度を目安に砥石で研ぐのが理想です。でも、砥石を持っていないというお宅も多いでしょう。応急処置としては、陶器の茶碗の底に刃を斜めに当て、3、4回こすれば切れ味が一時的に回復します。

A(その2):調理で使用したアルミ箔を再利用すれば一石二鳥に

包丁

 上記以外の方法も。まず、アルミ箔を折りたたんで包丁で切ります。次に、2~3枚重ねて半分に折り、間に包丁を差し込んで切ります。これで切れ味が改善。調理で使ったアルミ箔でも効果があるので、捨てる前にやってみましょう。

<表面加工されたフライパン>

フライパン

Q:「表面加工を劣化させないためにはどうすればいい?」

A:かたいもので傷をつけぬよう調理や洗浄の際は注意する

 表面加工をはがさないためには、とにかく傷をつけないことが大切です。金属製のヘラやフライ返し、金属タワシやクレンザーなどは絶対に使わないで!からだきも避けるようにしましょう。

Q:「焦げつきを取り除くにはどうすればいい?」

A:塩とシリコン製のスパチュラで焦げつきを優しくはがします

フライパン

 焦げの部分に塩小さじ1をふりかけ、20秒ほど弱火で加熱。そのまま15分ほどおいたあと、傷をつけないようシリコン製のスパチュラで固まった焦げをはがします。とはいえ、頻繁に焦げつくようなら、残念ながら寿命といえそうです。こうなったら、買い替えも検討しましょう。

<鉄フライパン>

鉄フライパン

Q:「サビ防止のためにできることはありますか?」

A:洗ったあと、水気をよく取り薄く食用油を塗りましょう

 使用後、熱いうちに新聞紙などで油分をふき取り、45℃くらいの湯とタワシでこすり洗いを。洗剤は不要です。洗ったらすぐ水気をふき取るか、火にかけて水分を飛ばして。最後に全体に薄く食用油を塗り、皮膜をつくります。日頃からよく使うことも大切です。

<木製まな板>

木製まな板

Q:「カビが気になるのですが日光で干してもいい?」

A:直射日光は絶対に避けて!風とおしのいい日陰に干します

まな板日光でヒビ

 風とおしのいい場所に斜めに立てかけると水分が早く抜けます。ただし、天日干しにすると必要な水分まで取られて、ひび割れや反りの原因になるので、直射日光には当てないようにしましょう。