4月の電力自由化以降、電力会社を実際に変えたという人はどれほどいたのでしょうか。読者300人にアンケートしたところ、YESと回答したのは5%ほど。また、「興味はあるけど、どうしたらわからない」「まだ検討中」という答えた人が多数いました。実際のところ、電気代は下がっていたのでしょうか?

アンケートの結果、月2000円以上の節約も!
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電気代が月1万円以上なら、年間で1万円おトクに

 ESSE8月号「電力自由化で光熱費のムダを減らす」

にも登場していただいている電力比較サイト『

エネチェンジ

』の巻口守男さんに伺ってみると、「電気代が高い家庭ほど節約効果は高く、平均で月1万円の家庭の場合、ポイントを含めれば年間で約1万円の節約に。冷暖房をよく使う家庭なら、確実におトクになるでしょう」とのこと。

 ただし、電力自由化による新規参入の電力会社は300以上もあり、とくに関東や関西は数も多いので、安さだけを基準にして選んでしまってもよいものなのか、疑問もあります。

「ガス会社や通信会社などジャンルごとに得意分野があるので、ライフスタイルで選ぶことも重要。既存の電力会社もポイントの拡充などを打ち出しています」(巻口さん)

シュミレーション以上の節約ができた場合も!

シュミレーション以上の節約ができた場合も

 それでは、電力自由化を実際に試して、電気代が下がったという方の例を一部ご紹介しましょう。

●Aさん(埼玉県・42歳)の場合:

 シミュレーションで年間1万3300円の節約になる石油会社系のプランに乗り換えました。すると、今年の4月の電気代は、8750円に。前年4月の電気料金1万815円から約2000円の節約になり、ビックリしたそう。このペースで行けばシミュレーション以上に節約ができそうといいます。

●Bさん(大阪府・38歳)の場合:

 ガスとセットの契約だと、現状より年間4376円節約になるガス会社系のプランに乗り換えました。請求がガスと一括になってスリム化されたのも便利でよかった点だそう。

 エアコンなどで電気代が上がるこの季節、電力自由化を機会に電気会社を見直してみるのも手かもしれません。