整え方アドバイザーとして、暮らしの上手な回し方を教える阪口ゆうこさん。自他ともに認める、ズボラ&家事嫌いながら、仕事・家事・育児をムリなく両立させています。今回は、きれいな空間をつくるために阪口さんが実践している基本の3ステップをご紹介します。
放っておいても子どもの忘れ物は直りません
すべての画像を見る(全2枚)夏休みも間近、子どもたちも新しい環境に慣れてきた頃、ポロポロ出てくる忘れ物番長。なにを隠そう私も忘れ物番長だった! いや、忘れ物帝国のラスボスだった!しかし、親としては心配ですよね。「このまま大きくなっちゃうんじゃなかろうか」「困ることがたくさん出てくるんじゃなかろうか」…。
お母さん…それ当たってますよ(笑)。小さい頃の忘れ物癖は大きくなっても直りにくいんです。阪口ゆうこという、「経験者は語る」ですよ! 大人は子供の頃の気持ちを忘れがち。しかし、私は覚えています。忘れ物しても全然へっちゃらプーでした。
お母さんによっては、「あの子が恥ずかしい思いをして忘れ物を減らす努力をすればいいのよ」なんてことを言われますが、そう思って生活を自ら正す子どもなんてひとつまみ、そんな社会性がつくのはもっとずっとあとです。しかし、忘れ物が癖になると、実際、社会人になってから困ります。子どもの頃からの癖は根づいてしまうのです。なので、親が子どもの自主性だけに任せているのは、非常に危険!
有効な手段は「中身ぶちまけ」
子どもの利点は、スポンジみたいな吸収力。教わったことは、大人よりできちゃうことだってあります。忘れ物が頻発する子どもは、忘れ物をしないような術をしらないだけかもしれません。ここはきっちりみっちり教えてみましょう!
忘れ物をしないためにはとても重要ポイントがあります。それは、「状況を把握する」ということ。整理整頓でもいちばん重要なポイントですね。そのためにどうすればいいか。帰ってきたら、ランドセルの中を全てぶちまける。これだけでOK!
教科書もノートも文房具もあらゆるすべてを出して、ランドセルを空っぽにします。そして時間割や連絡帳に書いてあるとおりに、声を出しながら教科書やノートを入れていく。
わが家場合、ランドセルの中身を目で確認するだけだったころと比べ、「ぶちまけ」を導入してから、子どもの忘れ物がぐんと減りました。
声かけ&フォローは面倒がらずに
これには大人の声かけが必要です。子どものタイプにもよりますが、習慣が定着するまでには数日から数か月かかることもあります。声をかけるだけでなくアフターフォローも大事。「今日忘れ物なかった?」って毎日聞いてあげましょう。なかったと子どもが答えたら、「えー!!! かっこいいやーん! すごい!」と、ちょい大げさに喜びを分かち合いましょう!
最初のスタートは、「お母さんが喜んでくれるから」という理由でもいい! それがやがて慣れになって、いずれはできて当たり前のことになるのですから。子どもにもよりますが、自主性が出てくるのはまだまだ先のこと。絶賛育児中のお母様方、互いにがんばりましょう♡
【阪口ゆうこさん】
整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。「
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