野菜の価格が高騰し、食費節約に厳しい状況が続いています。とくに子どもの多い家庭など、「いかに節約しながら、おいしい食事をつくるか」に悩んでいる人も多いはず。
食べ盛りの息子3人を含め、家族7人の食卓を預かるゆーママさん。いかにお金をかけずに、ボリュームのあるおかずをつくるかが重要なテーマです。
「お肉を減らせば節約にはなりますが、その結果、ものたりなくなってしまったら家族のウケはいまひとつ。そこで、肉料理の満足感はそのままに、節約食材を上手に使ってボリュームおかずをつくる工夫を始めたんです」
試行錯誤の結果、たどりついたワザが、まるで肉と間違うようなうま味や食感の食材で「代用」をすることと、肉になじんでおいしさをアップさせる食材で「かさ増し」をすること。詳しく伺いました。
ジャガイモ、ちくわ、豆腐、厚揚げ、卵を5大節約食材に認定!
「肉のようにおいしくかさ増しする」ワザに最適なのが、形を自在に変えられて、ボリューム感もある「ジャガイモ」、「ちくわ」、「豆腐」、「厚揚げ」、「卵」の5つの節約食材。
これらを使い回せば、おなかも満足、栄養バランスもばっちりで、家族が喜ぶ肉見せおかずになります。安食材でも味も見た目もリッチにするのが腕の見せどころ。楽しみながら節約を続けています。
【ジャガイモ】切ったりつぶしたり、お肉みたいなうま味と食感!
一年中安価で手に入り、おいしくておなかいっぱいに。大家族&食べ盛り対策に欠かせない食材です。
●一緒に炒めて肉、増量!
すべての画像を見る(全9枚)
肉の大きさに合わせてひと口大にカット。一緒に炒めます。「お肉のうま味を吸って、『お肉がゴロゴロ入ってる!』という食感と味になりますよ」
●マッシュポテトでボリュームオムレツに!
オムレツやロールキャベツのタネは、お肉なし! 代わりに子どもたちの好物のマッシュポテトを使います。ボリュームの調整も自由自在。なめらかな食感で、ハマる味と好評です。
●薄くスライスして肉のかさ増しに!
ハンバーグやチキンソテーには、スライスしたジャガイモをはりつけて、かさ増しします。肉の表面にはりつけて焼くと、ジャガイモがカリッと香ばしくなって、肉だけよりもおいしいくらい!
【ちくわ】しっかりした噛みごたえとうま味で大満足!
魚のすり身でできているちくわは、お肉と同じ動物性タンパク質。揚げたり焼いたりするだけでお肉っぽくなるし、しっかり下味をつけると食べごたえがアップします。
●から揚げやグラタンなどのメニューのお肉の代わりに!
独特の弾力とうま味で、ちくわは肉見せに最適。加熱すると膨張するため、薄めに切っておきましょう。膨張することでムチッとした弾力が強まり、さらにお肉感がアップ!
【豆腐】お肉の代わりに、かさ増しにと大活躍!
自由に形を変えられるので、ひき肉風やかたまり肉風など、アレンジが自由。クセのない味だから、どんなレシピにもなじみます。
●くずしてひき肉ダネに!水きりしないのがポイント
つくねやミートボールのひき肉ダネには、豆腐をプラスしてかさ増し。水きりしないで加え、ゆるめのタネにしましょう。ふわふわの食感に仕上がります。
●カツやソテーに!衣をつければかたまり肉に変身
かたまり肉として使うときは、水きりして、しっかりした食感にするのがポイントです。パン粉などの衣をつけてカリッと揚げたり、薄切り肉を巻いたりするだけで、見た目は肉そのもの!
【厚揚げ】大きくちぎってうま味と食感を楽しむ
香ばしく揚がっていて、しっかりした食感の厚揚げは頼れる存在。お肉に負けないくらいボリュームのある、リッチ感のあるおかずになるため、節約おかずに欠かせません。
●炒めものやソテーに!ちぎることで味しみがよく肉のような食感に
大きめにちぎると、不ぞろいな形が肉っぽさ満点! そのうえ、味しみもよくなって、満足感のある味つけに。加熱してもかさが減らないので、ボリュームのあるひと皿ができちゃいます。棒状に切って薄力粉をまぶし、こんがり焼いて甘酸っぱく仕上げる“スペアリブ風”をよくつくります。
【卵】目玉焼きでコク出し!ゆで卵でかさ増し!
安くて一年中手に入り、買いおきできるなど、言うことなしの節約食材。いつものおかずにプラスするだけで豪華に見え、子どもも大好きな味になります。
●生や半熟で濃厚なうま味をプラス!
とろりと流れる卵黄のコクがあるだけで、リッチな味に早変わり! ドライカレーに生卵をトッピングしたり、ハンバーグやチャーハンに半熟目玉焼きをのせることで、ごちそうっぽく見えますよ。
●薄切り肉を巻けば食べごたえのあるおかずに
ゆで卵はころんとした形を生かしてボリューム感を出します。薄切り肉を巻けば、見た目はビッグなかたまり肉。ひと口めで肉の味がガツンとくるので、食べごたえも十分です。