5月の第2日曜日は「母の日」。日頃の感謝の気持ちを、お母さんに伝える日ですね。普段、照れくさくて言えないことや、感謝の気持ちをあらためて伝えるのに、心を込めて贈る「手書きの手紙」は、最高のプレゼントです。
すべての画像を見る(全4枚)送る相手が実母か義母かで、注意点が違う
手書きの手紙をもらったら、絶対うれしい! のは、わかっていても、いざ書こうとすると、尻込みしてしまう人は多いもの。「手紙の書き方がわからない!」「文章が苦手!」…、そんなあなたも、どうぞご安心を。ここでは、いますぐ使えるフレーズと書き方のポイントをご紹介します。
書き始める前にまずチェックしておきたいのは、送る相手が義母か、実母か。じつは、それぞれ注意すべき点が微妙に異なっているんです。
●実母への手紙
「ありがとう」のひと言でも、電話やメールでサラッと伝えるのとは異なり、手書きだと深く印象に残るもの。親しき仲にも礼儀あり。気恥ずかしく思わずに、感謝の言葉をつづりましょう。感謝の言葉は、何度重ねても問題ないので、「大げさすぎる?」と感じるくらいがちょうどいいもの。
●義母への手紙
書く内容に悩みがちな義母への手紙。離れて暮らしているなら、夫や孫の近況を伝えるようにすると喜ばれます。また、次に会う日を楽しみにしていることが伝わるひと言を添えましょう。宛名には、「お母さん」と書いた方が、心の距離が縮まります。
・使えるフレーズ1「感謝の言葉」
そもそも、なぜ手紙を書くのでしょうか。それは、伝えたい気持ちがあるからですよね。まずは、お母さんに一番伝えたい気持ちを書きます。
「ありがとう」「感謝しています」 じつは、このひと言だけでも、喜ばれる手紙になります。
決して、長く書く必要はないのです。大きな文字で、心を込めて、丁寧に書きましょう。また、字に少し自信がない人は、太字の万年筆やペンを使って、青字で書くことをおすすめします。元気よく、堂々とした印象の手紙になります。
・使えるフレーズ2「よい変化」
だれか(なにか)からの親切や助けに対する、感謝の気持ちを伝える奥深い言葉に、「~のおかげ」があります。「お母さんのおかげ」で、どんなプラスのことがあったのか、その「よい変化」を書き加えると、感謝の気持ちが際立ちます。
かしこまった文章を書く必要はありません。目の前にいるお母さんに、話しかけるように、あなたの等身大の言葉で書けばいいのです。
・使えるフレーズ3「プレゼントを選んだ理由」
母の日の手紙は、贈り物に添えることが多いもの。「お母さんの好きなユリのアレンジメントをお送りします」「美容にいいと噂のフルーツ酢を選びました。いつまでも若々しく元気なお母さんでいてね」など、その贈り物を選んだ理由を添えると、お母さんのことを思って選んだ気持ちが、より伝わります。
・使えるフレーズ4「未来へつながる言葉」
「近いうちに、○○を連れて遊びに行きますね」「また夏休みにお会いできるのを楽しみにしています」など、お母さんが楽しみになるイベントの予定をお伝えしましょう。また、「これからもよろしくお願いします」「これからも見守っていてください」といった表現も、謙虚でいいですね。
・使えるフレーズ5「健康を気遣う言葉」
感謝しているからこそ、お母さんへの気遣いが生まれます。健康を願う気持ちを込めて、手紙のむすびとして使うことができます。「体を大切にね」「いつも元気でいてね」「くれぐれもご自愛ください」は、さまざまなシチュエーションに対応できる万能なフレーズ。「未来へつながる言葉」と「健康を気遣う言葉」を覚えておくと、手紙の終わらせ方で、迷うことはありません。
さらに喜ばれるこんな工夫も
気持ちを伝える手段は手書きの文章だけではありません。相手の趣味にちなんだ便箋・カードやシールを選ぶことも大事なテクニックのひとつ。母の日用のカードを選ぶのもいいですが、お母さんの趣味にちなんだ便箋やカードを選ぶのもひとつ。例えば、ペットの猫をかわいがっているなら、よく似た猫の便箋やシールを。音楽が好きなお母さんには、楽器や音符の便箋を使ってもいいですね。「私のことをよくわかってくれている!」と、喜ばれます。
感謝の気持ちを伝えて、喜ばれるだけでなく、「すてき!」「気がきくわね」と好感度もアップ! 今年の母の日は、いつもとひと味違う手紙を贈ってみて
【青木多香子さん】
(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタント。「人を癒し、励まし、幸せにする」手紙を広めるために雑誌、書籍、セミナーなどで活動。ブログ「
手紙、おくります。」