一戸建てをはじめ、都内のさまざまな住まいに暮らしてきた。そんな一家が、子どもの成長にともなって住み替えたのは、子育て環境がいいと感じていた渋谷区のヴィンテージマンション。専有面積約80㎡の空間を思いきって1LDKにし、大きな窓からの光をたっぷり感じられるリビングダイニングを実現させました。その模様をご紹介。
すべての画像を見る(全13枚)ダークトーンの内装で落ち着きある空間に
明るいリビングダイニングの主役は、ニューヨークの家具デザイナー、ジョン・ケリーのダイニングテーブル。以前窓側にあった個室もリビングダイニングに取り込むことで、希望していた開放的なリビングダイニングを実現できました。
重心が下にある落ち着いた空間になるよう、床は存在感のあるヘリンボーン張りに。ニッシンイクスのオーク無垢材を採用しています。
【この住まいのデータ】
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▼家族構成
夫40代 妻30代 長女4歳 次女3歳▼リノベを選んだ理由
窓からの眺望やゲストと過ごす時間が楽しめる、広々としたリビングダイニングが欲しかったから▼住宅の面積やコスト
専有面積/79.60㎡
リノベで希望したのは、玄関から外まで視線が抜ける家
「玄関を入ると視線の先に外の景色が見える間取りに憧れていました」(妻)。廊下の位置を大きく動かし、ガラス入りのリビングドアを採用することでそのあこがれを形にしました。
廊下にはたっぷりの収納を設置。シューズボックスや右手のクローゼットは、IKEAなどの収納ユニットに造作の扉を組み合わせてつくりました。左手には、リビングダイニングからあえて距離をとったキッチンがあります。
妻が「リビングダイニングに食事のにおいが漂うのがあまり好きではない」ことから、キッチンは独立型に。床はリビングダイニングと同じオーク材のヘリンボーン張りにしました。
また、キッチンの面材には落ち着きある濃い色調のものをセレクトしています。壁に張ったスクエアタイルは、フランスの田舎風の質感が気に入っているそう。
玄関にはたたきを設けず、フローリング材でフラットに仕上げています。
「玄関から廊下、リビングダイニング、というつながりが遮断されません。ブラシでごしごし掃除する手間もいらないのでお手入れがラクになりました」(妻)