こんにちは、エッセイストで整理収納アドバイザーの柳沢小実です。暮らしをおしゃれで快適にする整理収納術や、衣食住にまつわるさまざまなアイデアを提案していきたいと思います。皆さんの暮らしのちょっとしたヒントになったらうれしいです。

しまい方を持てあますものほど「見せる!」

器などの収納
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器などの収納の際に、どうしまったらいいかと持てあますもの、ありますよね。たとえば片口やポット、形が個性的なお皿や、直角に立ち上がりのある鉢ものなど。これらは普通にしまおうとすると、規則性にそぐわない異端な存在として持てあましがちですが、逆に考えると変わった形ゆえに、飾ると見栄えがします。そのため、私はしまいにくいものほど、見せる収納に活用しています。

●茶器

茶器の収納

こまごまとしている茶器類は、よく使うものをひとまとめにして、お皿の上に置いて出しっぱなしにしています。電気ケトルの近くに置いてあるため、使いたいときにすぐ手に取れます。おかげで、執筆の合間のお茶時間がますます手軽になりました。

●八角形の大皿

八角形の大皿の収納

日常使いするにはちょっと華奢な八角形の大皿。フランス作家・アスティエのお皿なのですが、食器棚ではほかのどれともうまく重ならなくて、もう10年近くチェストの上が定位置になっています。上にレースの布を敷いてピアスを並べ、縁にはフック型のピアスなどをかけて。アクセサリーのためにわざわざ買ったように思えるほど、形状と用途が合致しました。

食器として使っていたら、今頃ヒビが入ったり、割れたりしていてもおかしくないかも…。気に入ったお皿を毎日目でも楽しむことができて、かえってよかったと喜んでいます。同様に、食器棚に入らない大皿や鉢類は、根菜などを入れるのに使っています。扱いに困る大きめな食器は、その大きさゆえに使い道があるのです。

●そのほかの器

そのほかの器の収納

食器棚にはたくさんの食器が収まっていますが、少しでも整頓してあるように見せるコツがあります。それは、似た色合いや形状のものをまとめること。そうすれば、いくつも重なった器がひとかたまりに見えてきます。また、似たものをまとめておけば、選びやすくもなります。すっきり見えて選びやすいなんて、一石二鳥です。

 

しまうことにとらわれず、いろいろな使い方や見せ方を探ってみてください。

【柳沢小実さん】 エッセイスト・整理収納アドバイザー。手間をかけずすっきり見せる収納を日々研究中。また、豊かな暮らしにまつわる著書、雑誌への連載など多数。日々の記録や掲載誌情報などを、Instagram「tokyo_taipei」で発信