家計の収入・支出を記入する家計簿。日々お金の管理をしなければいけないとわかりつつも、きちんとつけようとすると、ストレスになったりしますよね。
家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんは、「自分に必要な情報さえ手に入れば、ざっくりでもいい!」と気づいてから、家計簿がとてもラクに続くようになったそう。今回は家計簿を続けやすくなるコツを教えてもらいました。
面倒な家計簿を続かせる!3か条
今まで、毎月家計簿をつけてお金の管理をしっかりやろう! と何度もチャレンジしたものの、項目をきっちり埋めるだけでヘトヘトになってしまい、結局節約につながっているのかどうかもよく分かりませんでした。
しかし、家計簿に対する考え方を変えたことによって、やりくりするのがラクに続くように。そこで、私がきづいたおすすめのポイントを3つご紹介します。
●そもそも家計簿をつける目的って?
まず、家計簿をつける目的は? というところから考え直した結果、「お金のペース配分をするため」だと気づきました。
家計簿は、きっちりつけることが「目的」ではありません。「自分の家計を知る」ことが「目的」で、家計簿はそのための「手段」です。
(1) 今月いくら使っていいか
(2) 今いくら使っているか
(3) 今月あといくら使えるか
この3つの把握ができればOK。
もしペース配分が目的なら、何日もためてまとめて記入しても、「今日の時点でいくら使っていいのか」が把握できなければ効果は半減。私の場合は、びっしりキレイに埋めても、あとから見返すことなどほとんどないので、メモ書きくらいのラフさで十分だということにも気づきました。
●挫折しない家計簿の覚えておきたい3つのポイント
家計簿をつける目的さえ果たせれば、一円単位の正確さにこだわる必要はありません。
つまり、家計簿が続くポイントは
にあります。
(1) 細かい数字は切り捨てOK
十の位、一の位は四捨五入して記入しています。(6,521円の場合、6,500円)
端数を切ってしまえば計算が簡単になり、電卓を出すという動作が減ります。たったこれだけでも家計簿をつけるハードルがぐっと下がりますよね。
(2) 残金ときっちり合わなくてもOK
私も、以前は一円単位まできっちり書き、途中どこかで計算が狂うとまた電卓を叩いて検算する…という作業を行い、その作業で疲れていました。
そこまでやっても結局、財布の残金・口座の残金・家計簿上の数字は合わなくなってくるもの。それならば最初から合わなくて当然と割り切って、家計の全体を大体把握できればOKと考えることにしました。
先ほども書いたように、家計簿の目的は「ペース配分」。今月あといくら使えるのか、ざっくり分かればOKです。
(3) 必要なページのみ記入
これは市販の家計簿について。項目も細かくグラフなどもついていますが、ついているからといって必ず全部書き込まなければいけないわけではありません。自分が必要なページだけ書き込めばOK。全ページ埋めるのではなく「使い勝手の良いページを選んで使うもの」と考え、なるべく書くページを絞るのがおすすめです。
●家計簿のきっちりなイメージを捨てることが続くコツ
きっちり、しっかりのイメージを捨て、なるべく自分でも続けられそうな最低限の作業に絞った結果、今では帰ってきたら1分でさっと記入し、ラクに続けられるようになりました。そして、ためこまずにリアルタイムでお金の動きを把握できているので、頭がスッキリし、使いすぎ防止になっています。
家計簿が面倒、続かないという方はぜひ、この記事を参考にして3つのポイントを抑えた方法をお試しいただければと思います。