引き出しや棚のごちゃごちゃ…なんとかしたい! と思っても、収納グッズをゆっくり見る時間がなかったり、ぴったり合うサイズが見つからないこと、ありませんか?「ぴったり合うものを探すのも面倒くさいし、ま、いっか」ということはよくあることです。

たくさんのあき箱
あき箱はサイズ調整もしやすく、使い勝手も抜群!
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「じつはあき箱を上手に活用するだけで、ちょうどいい収納グッズになります」と話すのは、さまざまな生活情報誌や暮らしにまつわる書籍の制作に携わる生活情報ライターの佐藤由香さん。現在50代の佐藤さんが、これは使える! と感じた、「あき箱」の活用アイデアを教えてもらいました。

あき箱を活用して収納上手に!

あき箱? 貧乏くさい。すぐヨレヨレになっちゃうんじゃない? なんて思い込みは早計。意外と丈夫でサイズ調整がしやすい、軽くて扱いやすい、傷んだらすぐ捨てられる…など、あき箱のメリットはたくさんあるのです。

●活用術その1:引き出しの仕切りにできる

あき箱は角が直角で、凹凸やカーブ、取っ手などありません。だから、引き出しの中に入れたときにムダができず、スペースを有効に使いながら仕切れるんです。

また、いろいろな大きさがあるので、手持ちの引き出しにぴったりサイズの箱を見つけるのも簡単(通販が増えている今は、とても見つけやすい!)。

インボックスにする場合、あき箱自体を動かすことがないため強度も問いません。

衣装ケースのなかに段ボール

アマゾンのダンボール箱を、衣装ケースのインボックスに。ごちゃつくポーチ類が立てて収納できます。

ふたは内側に

箱のふたは切らずに、内側に折り返すと丈夫になります。

引き出しのしきりにあき箱

シンプルで丈夫なスマホ、タブレットの箱は超おすすめ! 浅めの引き出しの仕切りにぴったりです

●活用術その2:サイズに合わせてカットできる

あき箱の素材は紙ですから、カットが自由! たとえば、幅は合うけど長さが大きすぎる…という場合は、端をはさみやカッターで切るだけでジャストサイズにできます。

市販品でぴったりのものを見つけるのは手間もお金もかかるし、仕切りを入れたことで逆に収納スペースが狭くなる場合もありますが、あき箱は厚みがないので省スペースなんですよ。

カットしてちょうどいい収納に

長さを切ればぴったりの仕切りに。

●活用術その3:軽いから浮かせ収納ができる

いま流行している浮かせ収納。これも軽いあき箱なら叶えやすいんです。

たとえば、しまいにくいコーヒーフィルターは、買ったときに入っている箱をそのまま利用。ふたを折り曲げて箱の裏に強力両面テープを貼れば、キッチンの扉裏にとり出しやすく収納できます。ちなみに50代になると、収納グッズさえ重いものはあまり使いたくなくなります(笑)。

コーヒーフィルター収納

軽いから落下しにくい! 両面テープは「魔法のテープ」を使ってます。

あき箱収納がイマイチに思うのは、箱のパッケージがダサいことが原因。

無地か、ワンポイントくらいまでのできるだけシンプルなもので、色は黒、白、クラフト系ならすっきり見えます。派手な場合でも、扉裏や引き出し、棚の中など外から見えない場所に使えば気になりません。

通販の箱でも、お菓子の箱でも、家電の箱でも、サイズがあえばなんでもOK! 必要がなくなったら「燃えるゴミ」として捨てられるので、プラ収納に比べて環境にやさしいのも、あき箱のいいところです。しかも、お金がかからない!

エコでゼロ円のすっきり収納、ぜひ試してみてくださいね。

【佐藤由香さん】

生活情報ライター。1968年埼玉県生まれ。編集プロダクションを経て、2011年に女性だけの編集ユニット「シェルト・ゴ」を立ち上げる。料理、片づけ、節約、家事など暮らしまわりに関する情報を中心に、雑誌や書籍で執筆。