今年は、夏から秋にかけて雨の日が多いですね。湿度が高くなると洗濯機に汚れがつきやすくなります。
「洗濯槽クリーナーによるつけおき洗浄でサッパリさせたいところですが、それだけでは落としきれない汚れがこびりついていることがあります」と教えてくれたのは、掃除研究家のおそうじペコさん。今回は、洗浄前にチェックすべき汚れポイントと、上手な落とし方をご紹介します。
洗濯槽の中をのぞくと、見えない部分に汚れが…!
洗濯槽の内部をじっくりと見たことはありますか? 清潔そうに見えますが、よく観察してみると溝やデコボコしている部分に汚れがついていることがあります。
おすすめしたいのが、一度スマートフォンの懐中電灯機能で内部を照らして汚れチェックをすることです。これまで薄暗くて見えなかった汚れが見えてきます。
●汚れやすく・見えない汚れのチェックするべきポイント
<フチの汚れ>洗濯槽のフチの溝に黒い汚れがこびりついています。また、すき間には衣類から出た繊維によるホコリがたまっています。
<洗剤投入口>液体洗剤の投入口は、固まった洗剤がこびりついています。この先乾燥した季節になるとより洗剤が固まりやすくなるので要注意です。
<ごみポケットの内側、溝の間>ゴミポケットを外すと、上手に排出しきれない繊維や洗濯槽から出たカビなどが内側や周囲についています。また溝には黒い汚れがつまり、取りきれていないことがわかります。
●もうひと手間!見えない汚れの落とし方手順
チェックをして汚れが見つかった場合、洗濯槽クリーナーにすべてお任せ! ではなくもうひと手間をかけて汚れを落としていきましょう。
お手入れのタイミングは、“洗濯槽クリーナーつけ置き洗浄後”がチャンスです。
(1) 低水位に水をいれる
洗濯槽クリーナーつけおき洗浄後は全体の汚れがゆるんでいます。もう一度低水位まで水を入れて一度電源を切ります。
水の重みで槽の位置が下がり、フチの汚れが見えやすくなります。また水をつけながらブラシでこすり洗いがしやすくなります。
(2) フチの掃除をする
フチの溝は水をつけたやわらかいブラシの毛先でかきだし、ぞうきんでふき取ります。すき間掃除用の細いブラシが便利です。
すき間のホコリは、細い棒を使ってぐるりと一周させてふき取ります。
液体洗剤投入口は、柔らかいブラシを通して汚れを落とします。急須ブラシは細くてワイヤーが曲がるのでおすすめです。
(3) 内部を掃除する
ゴミ取りポケットを外し、こびりついた細かい汚れをブラシを使ってかき出します。
溝部分の汚れも水をつけながらブラシの先を使ってこすり落とします。
底の水を見ると、こすり落とした汚れがたくさんたまっています。
※やわらかいブラシを使用してください。無理にこすったり洗濯槽の内部に傷がつかないよう、あらかじめテストしてから使用してください。
(4) 最後に仕上げの1サイクル運転する
こすり落した汚れをきれいにするために、仕上げに1サイクル運転します。
溝につまった黒い汚れがスッキリ落ち、隅々まできれいになりました。
●細かい部分をケアすることでよりきれいに!
洗濯槽クリーナーを使っているのになぜかにおう、汚れがつくという場合は見えない汚れが取り切れていないのかもしれません。
細かい部分に入り込んだ汚れは人の手で掃除する必要があります。カビが発生しやすい時期には、明るくして洗濯槽内部の汚れチェックをしてみてくださいね。