家が片づかない、やってもやっても家事が終わらない…。その理由は、夫や子どもが手伝ってくれなかったり、そもそもすべてを自分でやろうとしてしまうことが原因かもしれません。手放せる家事は「家族まかせ」にして、ラクしてみては? 料理研究家の近藤幸子さんに、上手な家事の“ほったらかし”方を教わりました。
ひとりで抱え込まず、ときには家族に頼る姿勢も大切
家事はすべて母が、妻がやるもの、ではありません。そう考えると心もぐんとラク。家族が自然と家事に協力できるような仕組みづくりこそが大切です。
●ぱっと見でわかるから考えなくても片づく
すべての画像を見る(全7枚)仕事柄、所持数が多い食器類は、すぐにあふれてしまいがち。
「引き出しを細かく仕切り、専用スペースをつくって収納すれば、しまうのがラク。重ねた小皿も取り出しやすいよう、浅めで奥まで見渡せる引き出しなら、出し入れのストレスも軽減」
●必要なものをまとめて朝の仕度をラクに
ダイニングのチェストには、ヘアゴムやマスク、ハンカチなど家族のお出かけグッズを収納。1引き出しに1種類のみを収納することで、子どもたちも自分ひとりで仕度ができるように。
マスクをまとめて収納。
●子どもが片づけやすいようにしてあとはほったらかし
こまごまとしたオモチャをしまうためにミニサイズのチェストを用意。
「ここにしまえなくなるほど物が増えたら整理する」とだけ約束して、あとは子どもたちの自主性におまかせ。
●ごちゃつくスペースは隠して口出ししない
勉強机回りも、基本的にはノータッチ。
「でも、生活感丸出しなのもちょっと…(笑)。カーテンと同じ布をかけたら、うまい具合にカモフラージュでき、インテリア性もアップ」
家事は“とおしでまかせる”とほったらかせる!
口出ししたくなってしまっても、つい世話を焼きたくなってしまっても、ここはぐっと我慢。お互いが成長できて、ラクになれます!
●夫の平日のランチは本人におまかせ
お互い働いていて忙しいので、在宅勤務時はそれぞれ昼食をつくって食べ、片づけるルールに。
「買い物から余った食材の保存までできるようになり、夫も楽しんでやっています」
●子どもの宿題も手を出さずに見守る
自分で調べて理解するという過程を大切にしてもらいたいから、もどかしい気持ちを我慢し、放っておく。
「聞かれてもいちいち指導はせず、調べ方のヒントを与える程度に」
ほんのちょっとしたことでも、家族が協力してくれると、やるべき家事の量は減って負担が軽くなるはず。そして、子どもの片づけ力が育つというメリットも。自然と家事が片づく仕組みづくり、ぜひ挑戦してみてください。