いざ大掃除に取り掛かっても、やることが多かったり、途中で「ここもやらなきゃ!」と思い出したりして、結局最後までやりきれなかったという経験のある人も多いのでは。どうすれば、時間のムダなくササッと大掃除を終えることができるのでしょうか?
「段取りが悪いと、疲れてつい雑になることも。事前に段取りを考えておけば、短い時間で無理なくできます」と教えてくれたのは、掃除アドバイザーの藤原千秋さん。 

今年は段取り勝負で効率よく掃除して、ストレスなしで家じゅうピカピカに! 今回はESSE読者が藤原さんに寝室の大掃除について教えてもらいました。

カーテン、天井、窓、ベッドをぬかりなく掃除

寝室は、布団のホコリなどがたまりやすい場所。最初にカーテンを洗い、その間に掃除すると、段取りよく進められます。最後にカーテンを干すので、午前中にスタートするのがベター。

1.カーテンを洗う

カーテン
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必ずカーテンの洗濯表示の確認を。洗えるものなら外し、じゃばらにたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機のドライコースなど優しく洗うコースで洗います。「洗剤はおしゃれ着用中性洗剤がおすすめ」(藤原さん)。

フック

フックは外し、中性洗剤数滴を溶かしたぬるま湯で5~10分つけおきし、すすぎます。

●カーテンを洗えないときの対応法

掃除機

もし洗濯表示に禁止マークがあったら洗えません。そのときは、上の方や裾のあたりのホコリがつきやすい部分を中心に掃除機をかけ、布用消臭スプレーをかけます。

スプレー

「シミがあったり、汚れがひどい場合には、タイミングを見てクリーニングに出しましょう」。

2.天井のホコリをふき取る

天井

寝室は、布団などから出るホコリが舞い上がるので、天井や壁の上の方も意外に汚れているもの。フロアモップに掃除用クロスを取りつければ、高いところの掃除もラクラクです。

クロス

「天井や壁の高いところをささっとからぶきしましょう。ホコリがたまりやすい角の周辺を重点的に」。

3.カーテンレールを掃除用クロスでふく

レール

カーテンレールも、ホコリがたまりやすい場所。「カーテンを洗っている間に掃除用クロスですみずみまでふいて汚れを落としましょう。汚れがひどければ薄めた中性洗剤をクロスに含ませてふくときれいになります」。

4.窓ガラスをスクイージーで水ぶきする

全体を濡らす

スプレーボトルに入れた水を窓ガラスにスプレーし、全体を濡らします。「まずは内側からスタート。汚れがひどければセスキ水(※)を使ってもいいでしょう」。 ※セスキ水…水100ccにセスキ炭酸ソーダを小さじ1/2ほどを溶かしたもの。スプレーボトルに入れておくと、使い勝手がいい。使うときはゴム手袋を使用する。

スクイージー

スクイージーで水をきるときは、スクイージーを左から右に向かって動かし、水をきっていきます。上部からスタートして少しずつ下にずらしていき、下の桟ギリギリまで水をきって。最後に右端に残った水分をきるように、スクイージーを右上から右下に動かします。

仕上げ

最後に、掃除用クロスで仕上げぶきを。掃除用クロスで桟のパッキン部分に残った水をふき取ります。「内側が終わったら外側も同様に水ぶきすればピカピカに」。

5.ベッドのマットレスを外して、四すみに掃除機をかける

四隅

ベッドのマットレスを外し、ブラシタイプのノズルをつけた掃除機をかけて四すみにたまったホコリを取り除きましょう。「マットレスは天日干しできればベストですが、難しければ部屋の中に立てかけて湿気を逃しましょう」。

6.カーテンを元に戻す

カーテン戻す

カーテンの洗濯が終わったら軽く脱水して、フックをつけて、元の位置にかけます。「そのままつるして乾かせば手間がなく、シワも伸びてシャキッと仕上がりますよ」。

一日の疲れを癒す睡眠をたっぷりとるためにも、寝室の居心地はよくしておきたいもの。一年の汚れをしっかり取って、新年を迎えたいですね。

藤原千秋さん
藤原千秋さん