長年使っていて、古びてしまったお気に入りの家具。DIYでおしゃれに変身させてみませんか?10年以上使い続け、天板に亀裂の入ってしまったライティングデスクに、布をかけて使っていた日刊住まいライター。長引くテレワークで、使いづらさを痛感。さすがにもう買い替えようかとも思いましたが、サイズやフォルムには愛着があります。そこで、このデスクに壁紙を貼ってリメイクしてみることに。その一部始終をレポートします。結果は大成功!インテリアとしてもすてきに。テレワークも快適になりました。

古びたライティングデスク
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目次:

まずは水性塗料でデスクの脚と引き出しを、好みの色に塗り替え!天板の亀裂は、厚手の壁紙を貼って即解決!角をびしっと折り込めれば、天板らしく仕上がる!塗装した部分は、水性ウレタンニスで耐久性アップ。リメイク完了!

まずは水性塗料でデスクの脚と引き出しを、好みの色に塗り替え!

テレワーク用のデスクにリメイク

天板に亀裂が入り、処分するしかないと思っていた、ライティングデスクが、部屋のインテリアともマッチした、すてきなテレワーク用のデスクに変身しました。さっそく、DIYの工程を紹介します。

DIYに使いやすい水性塗料のHip mini

まずは、脚部や引き出しなどを塗装します。今回はカラーワークスのHip mini(200ml、1419円・税込み)という塗料を、使ってみることにしました。ネットやホームセンターなどで買える、DIY向けの水性塗料です。

ダークグレー色のHip miniのボトル

インテリアとの相性を考えて、落ち着いたダークグレーを選択。

塗る面の素材や状態によっては下地材やヤスリがけが必要ですが、刷毛(はけ)でさっと試し塗りしてみたところ、しっかりと色が乗る感じだったのでこのデスクには塗料をじかに塗ってよし!と判断しました。

布で表面をふいてホコリや汚れを取り払ってから、塗装開始です。

パレットに出した塗料と刷毛

塗料のボトルに直接刷毛を入れて使ってもいいですが、パレットに出した方が刷毛に均一に塗料がつけられます。

ライティングデスクの脚の部分から塗装開始

ライティングデスクの脚の部分から塗装開始します。

引き出しは表面と両サイドを塗装

引き出しは表面と両サイドだけ塗装。

二度塗りをする

二度塗り推奨塗料なので、塗り終わったら1時間ほどおいて乾燥させ、もう一度塗ります。

天板の亀裂は、厚手の壁紙を貼って即解決!

二度塗りをしたあと、塗料が乾いて手につかなくなったら、天板のリメイクに移ります。

亀裂の入ったライティングデスクの天板

天板の亀裂はかなり深く、目立ちます。塗っただけではカバーしきれそうになかったので、厚手の壁紙を上から貼ることにしました。100均にもリメイクシートはありますが、このデスクのリメイクには厚みや幅が少し足りないと思います。

使うのは、1mから買える輸入壁紙。ブランドにもよりますが、1000円~2000円/mくらいで買えるものもあります。

1000円~2000円/mくらいでも買えるものがある、おしゃれな輸入壁紙

今回、筆者はヘリンボーン柄の壁紙を選びました。表面が塩化ビニール、裏面が不織布でできています。紙の壁紙に比べてしわになりにくいため、DIY初心者でも比較的扱いやすい素材です。

海外の壁紙は幅が50㎝前後であることが多く、デスクやチェストの天板にはちょうどいいサイズ。このデスクの天板は、幅80㎝、奥行き40㎝とコンパクトなので、長さは1mあれば十分です。

刷毛でノリを塗る

刷毛でノリを天板全体に塗っていきます。筆者宅には、壁紙用のノリが余っていたのでそれを使いました。

ライティングデスクの天板に壁紙を貼った状態

柄が曲がらないように気をつけて壁紙を乗せて貼ります。余った部分は後で内側に折り込んで接着します。天板の表面は、よれたりすることもなく簡単に貼れました。亀裂があった場所は触ると少し凹凸を感じますが、見た目にはほとんど平らな状態です。

角をびしっと折り込めれば、天板らしく仕上がる!

ライティングデスクの天板に壁紙を貼った角の部分

この壁紙は厚みと弾力があるぶん、余った端の部分を内側に折って貼ろうとしてもなかなかくっついてくれませんでした。

ライティングデスクの天板に貼った壁紙の、角をつけるのに使った接着剤

この接着剤も使用しました。小さい面積に接着するのに便利です。

ローラーで貼った壁紙をなじませる

壁紙を壁に貼るときに、つなぎ目をおさえるローラー。これで壁紙とノリをなじませていきました。

ローラーがなければ、手でぐっと抑え込みながら密着させる

ローラーがなければ、手でぐっと抑え込みながら、密着させていくだけでもよいと思います。

角をびしっと折り込んで天板らしく仕上げました

内側に折り込む部分を1㎝程度とれば、きれいに接着させることができます。

角をびしっと折り込めれば、天板らしく仕上がります。

塗装した部分は、水性ウレタンニスで耐久性アップ。リメイク完了!

水性ウレタンニス

Hip miniは家具にも塗れる塗料。乾燥後、少しこすってみましたが、はがれてくるようなことはありません。そのままでもよさそうでしたが、引き出しの開閉の際に、摩擦で負担がかかるのではと思い、念のため上から水性ウレタンニスを塗装。

水性ウレタンニスは、ネットでも購入することができます。こちらの商品は130ml入りで1100円(税込み)でした。

塗装した場所に、水性ウレタンニスを上塗りする

引き出しだけではなく脚部など塗装した箇所すべてに塗りました。透明なつや消しタイプのニスなので、塗ってもイメージは変わりません。

水性ウレタンニスを塗り終えた状態

ニスが乾いたら引き出しを戻して、完成です!

塗装後、何回か引き出しを開け閉めしてみる

何回か引き出しを開け閉めしてみましたが、塗料がはがれてくることもなく大丈夫そうです。

BEFORE

DIY前のライティングデスク

AFTER

塗装し、天板に壁紙を貼ったあとのライティングデスク

イメージ通りに仕上がりました!新しいデスクを買ったかのように気分一新です。これでテレワークもはかどりそう!

壁紙と塗料の組み合わせで、バリエーションは無限に広がります。手放そうかと思っている古い家具があったら、ぜひ参考にしてください。