ごくシンプルな2LDKの中古マンションを、スキップフロアのある1LDKに大胆にリノベ。夫が趣味で集めてきたアメリカンアンティークや古着コレクションに囲まれた楽しい空間です。キッチンとウォークインクローゼット、さらにその先の寝室まで内窓でつながりを持たせ、一体感も開放感もある住まいにリノベしました。さっそく見せていただきましょう。
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家じゅうを見渡せる対面式キッチンリビングには自慢のアメリカンアンティークを散りばめて靴や洋服コレクションは見せる収納に寝室は床を80㎝ほど上げた小上がりで収納量を確保間取り(リノベーション前後)家じゅうを見渡せる対面式キッチン
「家族の顔がいつでも見られるように」という思いから対面式にしたキッチン。そこに立つと、リビングでくつろぐ家族の姿を見られるのはもちろん、ウォークインクローゼットやその先の寝室まで視線がスッと抜けていきます。
カウンターに腰掛けると、個性的な内窓の先に夫自慢のアンティークコレクションが広がり、まるで大きなショーケースを見ているかのよう。
キッチン本体側の収納は、ひと目で中のものを見渡せる引き出し式。逆に、キッチン背面のカウンター収納はオープンタイプに。ゴミ箱用のスペースも確保しています。
ステンレス天板のマットな質感が印象的なガスコンロは使い勝手も良好。
躯体現し&配管むき出しの天井とあいまって、キッチンはインダストリアルな雰囲気に。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
夫30代 妻30代 長女
▼リノベを選んだ理由
夫が趣味で集めてきたアメリカンアンティークを飾ったり、好きな古着をゆったり収納したりできるスペースが欲しかったから
▼住宅の面積やコスト
専有面積/55.64㎡ 物件価格/3150万円 工事費/約1200万円(税・設計料込み)
リビングには自慢のアメリカンアンティークを散りばめて
夫の好きなアメリカンアンティークが並ぶリビング。鉄道の枕木で作られたというテレビボードも、この空間にマッチしています。
窓際のハンギングバーにも雑貨をセンスよくディスプレイ。
個性的なアイテムが集まるリビングでひときわ目を引くのは、1920年代に使われていたという照明。蛇腹のボディが印象的です。
靴や洋服コレクションは見せる収納に
アメリカンアンティークのみならず、靴や洋服のコレクションも多い宇川邸。玄関には大容量のオープンなシューズラックを造作しました。
「リノベーションしたお宅を見学して、絶対取り入れたいと思ったんです」(夫)
玄関の天井には、「EXIT」と文字の入った照明が。1990年初期に映画館の出口などに用いられていた照明をアメリカから取り寄せたそうです。
玄関からまっすぐに伸びる土間仕様の廊下の先には、ウォークインクローゼットを配置。「昔は古着屋をやりたかった」というほど古着が好きな夫専用スペースになっています。
寝室は床を80㎝ほど上げた小上がりで収納量を確保
寝室の一部は床を80㎝ほど上げて小上がりに。その下は奥行きのある収納になっていて、使用頻度の低いものを収納しています。当初は壁にクロスを貼る予定でしたが、躯体の雰囲気がよかったので、そのまま残すことに。
「朝起きて、内窓越しにキッチンにいる妻と子どもの姿が目に入る瞬間が好きです」と夫。寝室の内窓は開閉できるので、光や視線だけでなく、風も通してくれます。
サニタリーは寝室に隣接させました。TOTOのスクエアな洗面ボウルをベースに、ゆったりとした洗面台を造作。床をすべて黒系のタイルにすることで、統一感を出しています。
「経営しているハンバーガー店の内装も同じような雰囲気なので、そのときの経験が生かされました」という夫妻。家じゅうどこにいても好きなものが眺められる空間に大満足しているようです。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
プロデュース・設計/リノベる。
物件探しや住宅ローンの相談、設計・施工、インテリアコーディネートの相談まで、専属スタッフがトータルサポート。累計3000戸以上の住宅設計・施工実績を有している。北海道から九州・沖縄まで全国に展開するショールームは、リノベのイメージをつかみやすいと好評
撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラスvol.39」取材時のものです