こちらは料理のプロとして活躍する達川さんのキッチン。料理教室やシェアスペースとして活用できるようにリノベーションしました。ワイドなキッチンカウンターは、ゲストが大勢で囲んでもゆったり。オープンな収納は出し入れがしやすく、どこに何があるかがひと目でわかります。さっそく見せていただきましょう。
大人数でもゆったり使える、ワイドなキッチンカウンター
玄関を入って真っ先に目に飛び込んでくるのは、ワイドなキッチンカウンター。両面が収納になっている特注品です。奥行きもしっかりあって、料理教室の生徒が6、7人で囲んでもゆったり作業ができます。
「シンガポールに滞在していたときのキッチンをイメージしてつくってもらいました」（立川さん）
IKEAのキャビネットと組み合わせてつくったキッチンには、業務用のガスコンロとコンベクションオーブンを採用しました。
とくにガスコンロの使い勝手は抜群で、「家庭用とは火力が違うので、大人数の料理を作るときに大活躍。時間も短縮できるし、味も格段に違います。シチューなんかは本当においしく仕上がります」と達川さんは満足そう。
シンク下の引き出し収納は、きれいに分類されたカトラリーがぎっしり。どこに何があるか一目瞭然で、出し入れがしやすいように工夫されています。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
60代夫婦
▼リノベを選んだ理由
海外と日本を行き来することが多いため、日本に滞在するときに暮らす場としてヴィンテージマンションを購入。料理教室をはじめ、地域に開いた交流の場としても活用したいと考え、オープンなキッチンを中心とした空間をつくることに。
▼住宅の面積やコスト
専有面積／120.00㎡ 物件価格／4350万円 工事費／1800万円（税・設計料込み）
テラスからの光が差し込むリビングダイニング
キッチンからの眺め。広々としたリビングダイニングは、ちょうど住まいの中心になるように配置。天井を抜いたことで、開放感もプラスされました。外から光がたっぷり差し込む、明るい空間です。
リビングに面したウッドテラスはとても開放的。都心にいることを忘れさせてくれます。
こちらはLDKの先にあるフリースペース。ベンチの下には、集めていたレコードや料理関係の本を収納しています。
また、LDKの一角にはおもてなし用のミニバーカウンターとワインセラーがあります。料理教室に来た人たちとそのままお酒を楽しみながら食事をすることも多いそう。
洗面室や玄関はゲストが快適に過ごせるように配慮
玄関を入ってすぐの場所に、ゲスト用の洗面室があります。洗面ボウルは丸みのあるかわいらしいデザインのものをチョイスしました。
こちらはプライベート用の洗面室。シックなトーンで仕上げ、ホテルのような雰囲気に。
ゲストが出入りしやすいよう、広さをしっかり取った玄関。ベンチは、荷物の一時置きや靴の脱ぎ履きに重宝しています。
達川さん宅は 「mémé」として料理教室やプライベートパーティなど多目的に使えるソーシャルダイニングとしての顔も持っています。
「食文化を通じて、人と人をつないでいきたい。これからももっとたくさんの人にこの場を活用してもらいたいです」と笑顔で語ってくれました。
間取り（リノベーション前後）
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工／エムデザイン
住む人の生活スタイルや将来の生活設計、資金計画にフィットするリノベーションを提案。 使うほどに愛着がわく、本物志向の素材を使った空間づくりを得意とする
撮影／高柳浩二 ※情報は「リライフプラス vol.39」掲載時のものです
