横浜の街を一望するパノラマビューを楽しめる位置に、L字型のカウンターキッチンを配置した住まい。カウンターは食事だけでなく読書やパソコン作業など、様々なシーンで活躍しています。50㎡弱というコンパクトな中古マンションを、メリハリをつけてリノベーションしたKさんのお宅を訪ねました。
すべての画像を見る(全12枚)眺望を楽しめるヴィンテージ空間
L字型のキッチンカウンターには厚みのある木材を使用。吊り下げ型のシェルフにはグラスホルダーを取り付け、バーカウンターのような雰囲気を演出しました。奥のロールスクリーンの向こうにはパントリーがあります。
キッチンに立つとリビング、寝室、玄関と、室内のほとんどのスペースを見渡せます。ダイニングとリビングの間に構造壁があることで、リビングにちょっとした「こもり感」が生まれました。
寝室は腰壁とガラスでゆるく間仕切り
ダイニングキッチンの隣には寝室があります。通常は下地材として使われるOSB材で腰壁を仕上げ、独特の質感で空間に個性をプラスしました。
寝室にはドアを設けず、壁で仕切るだけとし、ワイドな室内窓でダイニングキッチンとゆるやかにつなげています。壁はモルタルを薄く塗装して仕上げました。
寝室にあるウォークインクロゼットは2.5畳と大容量。扉には通気性のいいルーバー扉を用いています。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
本人 28歳
▼リノベを選んだ理由
リノベーション会社「リノベる。」でライフスタイルコーディネイターとして働いていることもあって、実家のある横浜エリアで家を探し、自社でリノベーションをすることに
▼住宅の面積やコスト
専有面積/48.8㎡ 工事費/950万円(税、設計料込み)
玄関とサニタリーはしっかり広さを確保
1.7畳とゆったりめの玄関は、たたきをモザイクタイル貼りに。オープンな靴収納には2×4材を用いています。
サニタリーは浴室、洗面、脱衣室とトイレが一体となった3in1タイプ。
「トイレは個室にしたかったけど、暮らし始めてみたら使い勝手がいい」とKさん。ほとんどの壁を現しにしていますが、天井と壁の一部はクロス貼りに。腰の高さまであるタイルが映える空間になりました。
玄関とサニタリーをデザインし直したことで生まれたスペースには、もともと持っていたロッカーがジャストフィット!
ヴィンテージ風の内装と、狭さを感じさせないひと続きの空間を希望していたKさん。「50㎡弱というコンパクトな空間ですが、空間を細かく仕切らなかったので広々と使えています。ホームパーティでは最大20人来たこともあるんですよ(笑)」と、友人たちとも楽しく過ごせる空間を満喫しているようでした。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工/リノベる。
物件探しや住宅ローンの相談、設計施工、インテリアコーディネートの相談まで、専属スタッフがトータルサポート。累計3000件以上の住宅設計・施工実績を有している。北海道から沖縄まで全国に展開するショールームは、リノべのイメージをつかみやすいと好評
撮影/遠藤 宏 ※情報は「リライフプラスvol.22」取材時のものです