風化したような木の質感で、ゆったりとした雰囲気を演出してくれる古道具風木製ラック。やさしく素朴な温もりが伝わってきます。今回は古材のような質感が魅力の「木製ラック」の作り方を、ハンドメイド雑貨やインテリアに関する著書もあるpinkoさんに聞きました。古材の風合いはペイントだけで表現できるそうですよ。
すべての画像を見る(全11枚)材料は100均の「木板」だけでOK!
材料として使うのは100均の「木板」です。長さはすべて45cmですが、幅の違う2種類の木板を使います。
・木板(45cm×12cm)×7枚
・木板(45cm×9cm)×1枚
これら2種類の木板を組み合わせることによって、簡単に作ることができます。
古材の質感をペイントで!木製ラックの作り方
リアルなアンティークウッドのような質感は、ペイントだけで表現できます。
ペイント方法はもちろん、使う塗料や how to ポイントもあわせてご紹介します。
ステップ1 木板を古材風にペイントする
すべての木板を「古材風」にペイントします。
「オールドウッドワックス ウォーターベースコート(チーク)」というステイン塗料と、「ミルクペイント(クリームバニラ)」という水性塗料の2色を使います。
まず最初にステイン塗料を全面に塗り、塗料が乾かないうちにウェスでサッと拭き取ります。こうすることで、古い木材のような「まだら染み」を付けることができます。
次に白色の水性塗料をところどころに落とし、ウェスで押さえるようにして染みこませ、ペンキがはねたような「汚れ」を加えます。
まるで本物のアンティークウッドのような質感を表現することができました。
丁寧に塗り上げるのではなく、少しラフな感じに塗り進めるのがコツです。
ステップ2 木製ラックの背面と棚板を作る
12cm幅の木板を4枚横に並べ、接着剤で固定します。これがラックの背面になります。
12cm幅の木板を「背面」の下から1cmのところに、9cm幅の木板を真ん中より少し上のあたりに各々1枚ずつ直角に接着します。これがラックの棚板になります。
背面も棚板も接着剤で固定しましたが、これは「仮止め」なので強度を気にしなくてOKです。
ステップ3 ラックの側面を作りネジ止めする
残りの木板2枚を棚板の左右に接着し、ラックの側面を作ります。
これですべての木板を接着固定することができました。
接着したところがぐらつくことのないよう、裏側からしっかりとネジ止めすれば木製ラックの完成です。
空間や飾るものともよく馴染み、和みのある古道具風の木製ラックができました!
木製ラックをインテリアアレンジしてみよう
棚板の上段は、下段よりも奥行きが狭いので見た目もスッキリ。2色の塗料を塗り重ねることによって、長い年月を重ねたような味わいのある木の質感が表現できました。
天地を返してレイアウトすればまた違った趣に。しっかりとした存在感がありながらも落ち着きのある佇まいで、空間に安らぎをもたらします。
1cm浮かせて取り付けた棚板もビジュアルアップのポイント。棚板を少しずらして取り付けることで「段差」がうまれ、見た目のクオリティーがアップしました。
今回は、古びた木の質感を「ペイント」で表現する方法をメインにご紹介しました。
たった2色の塗料だけで、ここまでリアルな古材感を得ることができます。このペイント方法をマスターすれば、他にもいろいろなアンティーク雑貨を作れそうですね! みなさんもチャレンジしてみてください。
※荷重や強度に気をつけて使いましょう