Kさん夫妻は通い慣れた沿線の駅近物件を内見することから家探しをスタートしました。nuリノベーションに相談をした後、横浜市港北区にある築17年、2800万円のマンションを購入。「人が集まる家」をテーマに、工事費1100万円(設計料別)をかけて、可愛くてくつろげる家をつくり上げました。

ひと続きのキッチンとダイニングテーブル
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目次:

リビングにはゲストがくつろげる工夫をちりばめて廊下は広く、居室はコンパクトにカラフルでガーリーな水まわり

リビングにはゲストがくつろげる工夫をちりばめて

カーペット敷きのリビング

プランニング当初は白や木を生かしたシンプルなナチュラルスタイルの内装をイメージしていましたが、途中から「住みやすさ」を大事にしようとプランを一新。リプランニングされた空間には、自分たちもゲストもくつろげる工夫があちこちに。

リビングの壁にはベンチを造作し、その下を収納グッズが置けるスペースにしました。また、ゲストが気軽に座れるよう、床にはカーペットを採用。そしてダイニングキッチンは、アラビアン×ポップをコラボレーションさせて個性的な空間に。

ステンレストップのキッチン

キッチンの並びにはダイニングテーブルを造作し、トップの高さを揃えるためにキッチンの床を15センチ下げています。nuリノベーションのデザイナー・向坂さんイチオシの「オプションが豊富で、ステンレスのカウンタートップがオススメ」というキッチンはウッドワンというメーカーの既製品です。

ポップな椅子に似合うラフなフローリング

ポップな椅子と好相性の床は、ラジアータパイン合板。「当初は無垢にこだわっていたのですが、ラフな感じに仕上がって結果的に大正解でした!」とのこと。1枚を半分にカットしただけなので加工の手間が少なく、コストを抑えることができました。

廊下は広く、居室はコンパクトに

玄関横に大型WIC

たたきを廊下側に引き込んだことで、玄関は広く開放的になりました。玄関の左側に位置するウォークインクロゼットにせり出す形で、オープンなシューズラックを増設。扉の代わりにロールスクリーンを取り付け、来客時は目隠しもできるように工夫しました。

またK邸は各室に収納を設けていません。一部屋分を丸ごと新設した大容量のウォークインクロゼットにして、そこに荷物を集約させています。素足で出入りするため、床には肌触りのよいコルクタイルを採用。

玄関横の居室は予備室。淡いグリーンのカーペットでやさしい雰囲気に。

コンパクトな寝室

その隣にはコンパクトな寝室があります。LDKの解放感を優先したので、ベッドが置ける最低限のスペースのみにとどめました。

リビング側の壁にはガラスブロックをはめ込むことで圧迫感が軽減されています。また、寝室の一角にはデッドスペースを活用したちょっとした物置も。

カラフルでガーリーな水まわり

ピンクの壁紙の洗面室

ピンクの壁紙とミラーのフレームが大人かわいい洗面室。浴室の壁には耐水性のあるウォールステッカーを張り、パリの街並みを表現しました。

カラフルな水まわり

廊下から洗面室を通り抜けてキッチンに出られる動線にしたことで、家事効率をアップ。トイレは一部壁を取り払い、スペースを広げ、ゲスト用に小さな洗面台を新設しました。

「よく理想の家は3軒目でかなうといいますが、私たちは1軒目でかなえちゃいました」とうれしそうな妻。理想の実現に向けて、やりたいアイデアや使いたいモノを躊躇することなくnuリノベーションにぶつけ、膨らんだコストをあとから削っていったため、やりきったという充足感があるのだそう。

みんなが集まるかわいくてくつろげる家で、ゲストをもてなす暮らしを楽しむKさん夫妻でした。

プロデュース・設計 nu(エヌ・ユー)リノベーション
撮影 山田耕司
※情報は「リライフプラスvol.15」取材時のものです