「自分たちの好きなスタイルにできる点に魅力を感じていました」という中古マンション×リノベーションで理想の住まいを手に入れたHさん。リノベ会社として選んだのはEcoDecoです。「住み手の好みやライフスタイルを大切にくみ取ってくれそう、と感じました」(夫妻)。EcoDecoには物件探しから依頼。購入したのは希望していたエリア内・東京都江東区にある昭和56年築、専有面積が86.91平米の物件です。環境がよく、十分な広さがあり、南向きなのも魅力的だったといいます。リノベは1,460万円(税・設計料込み)で行いましたが、「家づくりを悔いなくやりたかった」(夫)と設計者を決める際にはコンペを実施。その上でプロデュース・設計をEcoDecoに依頼しました。
家族みんなの顔が見えるキッチン!
すべての画像を見る(全20枚)新居に対する要望はたくさん出したそう。そのなかでも妻がいちばん望んだのは「食べることが大好きなので、キッチンを中心にして家族の気配が感じられる家」というものでした。
既存のLDKはL字型でしたが、廊下や収納を取り払って、より空間の一体感が味わえる四角いスペースとしました。
LDKと玄関土間の間にはガラス入りのドアと室内窓を使うことで、帰宅した家族の姿がよく見えるようにしています。既存では壁付けだったキッチンは対面式に。調理中でも子ども達の様子がよくわかるようになりました。キッチンユニットと面材の一部はIKEAのものです。
キッチン壁面のタイルは夫妻そろって惹かれたというヒースセラミックス社製です。リビングから見ても美しいですね。上部には梁をうまく利用した棚を設けて、オーディオ機器をすっきりと収めています。
2列配置のキッチンは通路幅が1m近くあり、2人同時の作業もラクラクです。
キッチン通路の奥はパントリーです。「調理中でもサッと必要な食材がすぐ取り出せるので便利」(妻)。そしてパントリーを抜けると、なんと!玄関土間にアクセスできます。
回遊できる動線を可能に! 使い勝手バツグンの玄関土間
夫が出した要望は玄関土間です。「自転車でのトレーニングが趣味で、メンテナンスもしたいので、土間をうまく使いたいとお願いしました」(夫)。そこで、玄関土間を東側の壁際まで延長し、既存の3倍以上の広さを確保しました。
玄関土間にはLDKからの光がガラス越しに届きます。玄関土間からは直接、洗面コーナーやバスルームに行ける形にもなっています。「子どもたちが泥んこになって帰ってきても直行できて大助かり」(妻)。
玄関土間→洗面コーナー→LDKまでぐるりと回遊でき、行き止まりがありません。
洗面コーナーの隣が洗濯機置き場になっていて、家事動線も快適です。トイレは既存よりも少し広くし、収納をプラスしました。
家族の変化を受け止める間取りとは?
既存では、和室が3間並ぶ形でした。
和室の一部を洋室に変更し、主寝室にしました。デッドスペースになりがちな上部も収納として有効活用しています。
W.I.Cは主寝室とオープンにつながっています。W.I.Cは通り抜けでき、開閉の手間を省くために扉はありません。「天井近くまで棚をつくったので、たっぷり入ります」(夫)。
間取りでは「私たちの暮らし方の変化を受け止めてくれる間取りやデザインに」(夫)との要望も出していたそう。
W.I.Cの裏側は夫がDIYでつくったデスクのある、家族共用のスタディスペースです。スタディスペースの南側はキッズスペースとして活用。将来は壁で仕切り、個室にすることも可能です。
「仕切り方は様々考えられるし、子どもたちの成長に合わせて変えていきたい。だから、余白を残しておいてもらってよかったと思っています」(妻)リノベを終えて「借り物ではなく、自分たちで思い描いた家を実現し、ようやく主役になれた気がする」とも話してくれました。
プロデュース・設計/EcoDeco
撮影/水谷綾子
※情報は「リライフプラスvol.28」取材時のものです