お片付けが大好きな女の子の本『すみれちゃんのお片づけ12カ月』(岩崎書店刊)に出会った娘。前回は自分の学習机を片付けしながら、ちょっぴりお姉さん気分になれた新6年生の娘です。今回は、新学期にもらった新しい教科書と引き換えに、処分を迫られるプリント類や古い教科書の片付け方を、親子で一緒に考えてみました。そこで見えてきたのは、子どもが自らモノを簡単に片付けできる方法を覚えさせること、その後の整頓も一緒にできる収納を作ることで解消できるということでした。
すべての画像を見る(全13枚)いる・いらないは子どもが自ら判断すると「あれ、どこ行った?」がなくなる
子どもの学習道具をお母さんの判断で捨ててしまう事、ありませんか?
年度替わりで学校の持ち物を整理する時は、親の判断で安易に捨ててしまうと「来年度も使うものだったのに~!」なんてトラブルに見舞われてしまうので、子どもと一緒に行うのがベストです。
「いる! いらな~い。いる! いらな~い」
一応、母親の監視のもと、要るものと要らないものを整理。
教科書は捨てる物が多かったのですが、気になったのは不要なプリント類の多さです。
「なんで昔のプリントまで取っておいたの?」とたずねると、「いちいち捨てるのが面倒だから~」ですって。
そこで私は考えました!日々たまっていくプリント類を、子どもが進んで片付けてくれるように仕向けよう!(笑)
今回は、わが家でDIYしてみた「ポストイン収納」をご紹介したいと思います。
片付けを面倒がる子どもにもできる「ポストイン収納」
これまで我が家の古新聞・古雑誌・プリント類の置き場といえば、玄関にある階段下のクローゼットの中。
古新聞はゴミに近い感覚なので玄関近くに置きたいなぁという気持ちと、捨てる時にすぐに持ち出せるよう、外に近い場所がいいという理由から、リビングから離れた場所に置いていました。
でもね、よくよく考えてみたらまとめて捨てるのは月に一度くらい。それなのに不要な紙類は、毎日発生してしまいます。
毎日毎日、玄関に通じる室内ドアを開け、クローゼットのドアを開けてストッカーに入れる……。
大人の私でさえ面倒に感じる収納法を、そのまま子どもに求めるにはちょっと無理があるかもしれません。
そこで毎日の導線を考えて収納場所に決めたのは、リビング近くの本棚です。
いちばん下の段にある、ただのボックスだった空間を利用してみます。
カラーボックスなど、木製の収納場所があるお宅でしたら応用できるのではないでしょうか。
簡単!見えない!収納力たっぷりが良い!スライドレールも使いやすい!
単純にこの場所へ新聞ストッカーを置くだけでは、捨てた新聞紙がまる見えになってしまいます。
サイズが合わないボックスをそのまま置くのはちょっと……と思ったので、ピッタリサイズの木製ボックスを作ることにしました。
ホームセンターでカットしてもらった板を、ボックス状に組み立てて、買ってきたスライドレールを取り付けます。
あっさり紹介してしまいましたが、ピッタリサイズを求めるならやっぱりDIYが一番の近道です。
色のアレンジが欲しいので、もともと家にあった白いカップボードの棚板を大胆にカット!
表面にべたりと張り付けました。しかもボンドで(笑)。
木工ボンドはなかなか強力で、ぴったりくっついて離れません!
レールを取り付ける作業が、一番難しかったように思います。
レールの説明書をよく読んで、幅を考えながらボックスサイズを決めます。
空間が4か所あるので、まとめて全部作っちゃいました!
ここでのポイントは、中が見えない程度に上部にすきまを開けて、引き出せるようにすること。
さっそく娘がポストイン!
「郵便で~す!」と言いながらボックスのすきまから差し込むと、プリントがするりと飲み込まれていきます。
いちいち引き出しを開ける必要がないので、その都度の収納が苦になりません。
それに、閉じている状態だと中が見えないのでスッキリとした印象です。
中はこんな感じです。底の板は家にあった有孔ボードを再利用。
お隣のボックスは「雑紙専用」にしてみました。筆者の住む地域では雑紙を別日に出さなければなりません。
ちょうど専用の場所が欲しかったところなので一石二鳥。
汚れるゴミではないので、ボックスにポンポンと捨てることができます。
いかがでしたか?売られている新聞ストッカーを利用するのも良いですが、家にある棚や収納場所を見直してみるのも手かもしれません。
おかげで、これまでとは違う収納場所として生まれ変わりました。
またDIYをすることで、ピッタリサイズの収納を作り、空間を有効に使うことができますよ。