雑誌やネットで人気の収納術を試してみたけど、思っていたより使いにくかった…なんてこともしばしば。間取りや生活スタイルが異なるため、他人の収納をマネても自分の暮らしには合わない場合があります。

「セオリーに縛られず、家族の動きに合わせて柔軟に収納場所を決めるとうまくいきます」というのはルームスタイリストの村上直子さん。お宅で実践しているアイデアを見せてもらいました。

仕事用アイテム
あちこちに置きがちだった仕事用バッグは、クローゼットを定位置に
すべての画像を見る(全8枚)

カテゴリーより動線を優先して、収納場所を決める

メイク用品は洗面所に、服はクローゼットにしまうべき、などの固定観念にとらわれず、人の動きに合わせてものを配置する村上さん。結果、暮らしが驚くほどラクになり、散らかりにくい空間が完成したといいます。
「自分も家族もいちばん居心地のいい形になりました」

●仕事用アイテムはクローゼットを定位置に

あちこちに置きがちだった仕事用バッグは、帰宅後に直行するクローゼットにあるのがいちばんと考え、イケアのワゴンを定位置に。

「仕事で使う文具や書類、傘も一緒にしたら、準備も帰宅後に戻すのもラク。きれいが続くようになりました」

●スキンケア&メイク用品は洗面所からリビングへ配置換え

スキンケア&メイク用品

家族みんなが使う朝の洗面所は混み合うため、村上さんのメイク用品をリビングのクローゼットに移動しました。

「スムーズにメイクをこなせ、すぐに戻せるのできれいな空間をキープできます」

携帯用のハンドクリームやマスク

携帯用のハンドクリームやマスクは持ち出しやすいよう玄関に置いています。

ケア用品

ケア用品はテレビを観ながらできるようテレビ台の引き出しに。

●下着とパジャマをセットにして浴室に近いリビングに収納

下着とパジャマ

浴室に行くときに必ずリビングを通ることを考えると、2階にある衣類と一緒にしまうのは不便。

「パジャマと下着をセットにして1階に置いたら、グッと出し入れがラクになりました」

●リビングで使う教材は戻しやすいようリビングに

リビングで使う教材

「勉強机は2階でも、塾の勉強をするのは1階のテーブル。子どもの行動に合わせ、塾用教材はリビングに置くことにしました」

キャスターボックスに入れれば、片づけも簡単。散らかり防止になります。

●アイロン待ちの服はリビングの窓近くへ

アイロン待ちの服

アイロン待ちの服がソファに置きっぱなしのことがしばしば。これをなんとかするため、取り込む動線上である窓とソファの間にカゴを置いたら大正解。服の山が消え、すっきりリビングに。

●制服は玄関を定位置にして、帰宅後すぐに戻せるように

制服

リビングに脱ぎ散らかされていた子どもの制服。通過点となる玄関にコートハンガーを置いてみたら、即、効果を発揮しました。

「脱ぎ散らかしがなくなり、朝も効率よく身じたくしています」