最近は、マンションでイヌやネコを飼うのが当たり前になってきました。同時に、鳴き声やトイレ問題などで近隣対策といったペットを飼うがゆえの苦労もたくさんあるようです。でも、ペットと家族同様に暮らすのは、やっぱり楽しい!ペットと暮らすしやすいようにマンションをリノベーションしたお宅をご紹介します。今回ご紹介するのは、愛知県名古屋市名東区にお住いのNさんのお宅。なんとNさんは、「クサガメ」と同居。カメとの生活って、どんな感じなんでしょうか?
バルコニー近くに「カメ用シンク・水槽」を設置!
すべての画像を見る(全7枚)Nさんご一家が暮らしているのは、7階建てマンションの最上階。1975年築で、89㎡のお宅は、南面は全面窓で、窓の外には隣接する大きな公園の緑豊かな森が広がっています。
3LDKの室内は、2間続きの和室を取り去りLDKを拡張。さらに寝室は壁の上部をオープンにしてLDKとつなげ、その奥には水回りを配して回遊動線を確保しました。
「風が抜けて空気がこもらないのがいいですね」と妻。
開放的なそのLDKの一角に、クサガメのカメッチ(11歳)と桜文鳥のぴつ子さん(4歳)が同居。彼らも自然を身近に感じる快適な空間を満喫しています。
当初、横長のシンクはカメッチの水槽として使う予定だったといいます。「デザインが気に入り、カメの水槽にしようと思ったのですが…」という妻の思いもむなしく、カメッチは予想以上に成長。
簡単に脱走できるようになったので、水槽の掃除や植栽の水やりなどに活用。
スポンジで甲羅を洗ってあげるのも日々の日課だそうで、水槽は住まいではなく体を洗ってもらう風呂場になったとか。
「スポンジで甲羅を洗ってあげるのが、日々の日課です(笑)」。
カメを飼うきっかけは、爬虫類好きだった妻の願いから!?
こちらがシンクの下にある、カメッチの部屋。カメッチを飼うきっかけは、もともと爬虫類も好きだった妻が「ヘビやトカゲは、絶対に無理」という夫に、せめてカメならと頼み込んで飼い始めたものだったそうです。
500円くらいで購入したというクサガメのカメッチ。当初は手のひらに乗るほどのサイズだったが、今は体長20㎝以上にまで成長したそうです。
「ベランダ」がカメッチのお散歩コース!
眺めのいいバルコニーは、カメッチのお気に入りのお散歩コース。「カメって動きがゆっくりでおっとりしたイメージですが、バルコニーに出してあげると、けっこう高速で動き回るんですよ」と妻。お天気のいい日はできるだけバルコニーに出して、日光浴もさせています。
カメッチのお友達は、文鳥のぴつ子さん
ダイニング壁面のカウンターには、桜文鳥のぴつ子さんのカゴも置かれています。1日に何度かはカゴから出してもらい、室内を自由に飛び回るというぴつ子さん。
キレイなピンク色のくちばしがチャームポイント。
お気に入りの場所は、LDKを見下ろす寝室の壁の上、というぴつ子さん。とても人懐こくて、妻だけでなく、取材スタッフ全員の腕や指に代わる代わる乗って、みんなを癒してくれました。
設計・施工/エイトデザイン
撮影/山田耕司
※情報は取材当時のものです