あなたは、マンション派ですか? それとも戸建て派?はたまた、新築派 or リノベーション派?「家を買う」となると、それぞれのメリット・デメリットに悩むこともありますよね。そんな中、「新築マンションを購入しながらも、リノベーションを決行したというお宅がある」と聞いて、編集部はお邪魔してきました。どうして、新築マンションなのにリノベーションを行ったのでしょうか?そのヒミツと、そのメリットに迫ります。
どうして「新築マンション」なのにリノベしたの?
すべての画像を見る(全6枚)「田舎育ちなので家のドアを開けたら外、という生活が当たり前で、マンションには苦手意識があった」と話す夫。一戸建てを中心に家探しをしていたものの、ある日友人に誘われてマンションのモデルルームに。人気のマンションでキャンセル待ちも多い中、空いていたのが1階の住戸。
専用庭から直接外に出られる“一戸建て感覚”のつくりに惹かれたのだそう。とはいえ、細切れの4LDKという間取りに納得がいかず、最初から間取り変更をするつもりでいたのだとか。
西側の洋室と和室をつぶして、広いリビングとウォークインクローゼットを確保。リビングを仕切る引き戸を設けて、個室としても使えるように。
リビングの壁一面は大胆に変更!いわゆる“レンガ調”ではなく、薄くスライスした本物のレンガを貼りました。抜群の存在感で、選りすぐった家具を引き立てていますよね!
引き戸で仕切られたウォークインクローゼットは、広さをどのくらいにするかを悩み抜いた末、3.3畳ほどの広さに。以前の住まいでも使用していたという、DIYでシートを貼ったカラフルな棚も、ビンテージ感あふれる壁のおかげで、個性的にまとまっていますよね。
新築の良さと、リノベの個性をうまく取り入れて
新築ならではの設備や内装もうまく取り入れられているところも、注目のひとつ。
たとえば、キッチンは既存の設備を生かしつつも、扉の面材にダークな色味のシートを貼ってリビングのテイストに合わせています。また、それに合わせてバックカウンターと吊り戸棚を造作しました。
また、洗面コーナーも洗面室は内装も設備もほぼ既存のまま。しかしミラーキャビネットの下に、妻がショールームを何軒も回って探したというダイナワンのオーナメント(ブラウン)タイルをチョイス。個性的なタイルに替えただけで、洗面室の雰囲気ががらりと変わったと思いませんか?
「“新築でリノベーションなんて早まるな”とみんなに言われたんです」と言う妻ですが、変更箇所は少ないものの、上手に足し算したことで、新築にはないオリジナリティあふれる家になったS邸。
また、マンション×リノベなら、一戸建てと比べて予算に余裕ができるという嬉しい結果にも。新築のメリットとリノベーションの楽しさをいいとこ取りした、“おトク”な住まい方といえるかもしれません。
設計・施工/アズ建設
撮影/遠藤 宏
※情報は「リライフプラス」取材時のものです