新年度のあわただしさが一段落したこの時期、意外と訴える人が多いのが、落ち込み、うつっぽさなどの「心の不調」。昨今、著名人なども心の不調をカミングアウトする機会が増えており、他人事とは思えなくなっています。

そんなうつっぽい症状の原因について教えてくれたのは、医師の奥田弘美先生。実際にうつっぽい症状を訴える読者の声とともにご紹介します。

洗濯物の前で頭をおさえる女性
うつっぽさを感じること、ありませんか?(写真はイメージです)
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生活様式の変化も一因。家事や仕事のがんばりすぎに要注意

うつっぽくなりやすいのは、気温が不安定になりがちな季節の変わり目の春や秋に多いといわれますが、「今の季節も要注意です」と、医師の奥田弘美先生は話します。

「6月といえば梅雨。雨が降ると気分が憂うつになるように、日照時間が少ないと、気分が落ち込みやすくなることも。春から心の不調を抱えていた人は、うつっぽい気分が悪化するかもしれません」

さらに昨年から続くコロナ禍で生活様式は様変わり。その変化は、多くの人を疲れさせています。

「個人差はありますが、ストレスにさらされる期間が長いほどうつになりやすいもの。長引くコロナ禍のようなネガティブな変化は心身のエネルギーを奪うのです」
また、うつは体の疲れと関係するので、男性よりも体力のない女性がなりやすい傾向が…。

「ステイホームで、家事も仕事もやることが増えている人は、重労働から心身ともにダメージを受けやすく、それがうつを引き起こすケースもあるので注意しましょう」

●ESSE読者に聞きました!「うつっぽい」と感じることはありますか?

イラスト女性

「よくある」7.5%

「たまにある」41.5%

「ほとんどない」49.7%

「その他」1.3%

アンケートでは、半分近くの人がうつっぽさを感じたことがあるよう。「ほとんどない」と答えた人のなかには、産後、離婚やペットロスで、過去一時的にうつ状態になった経験をもつ人も。

【こんな症状がありました】

「食欲がなく、やつれてしまい…。睡眠薬がないと眠れない状況に。いやな考えばかりが頭の中を駆け巡りました」(30歳・主婦)

「産前産後に加え、コロナの影響でどこへも行けず…。外出が好きなのに育児に奮闘していると、自然と涙が流れます」(30歳・育休中)

「結婚、転職、引っ越しで環境が変化したときに不安定に。やる気がないし、なにに対しても興味がもてませんでした」(43歳・主婦)

これらの症状が長引く前に、ぜひ対応を。

ESSE7月号

の「“心の不調”を放っておかないで」特集では、うつのセルフチェックの仕方、うつっぽさをリセットする方法などを紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。