新築マンションから築46年の団地へ住み替えした、神奈川県横浜市のNさん一家。「えっどうして?」と思う人も少なくないでしょう。でも、それを実現した一家があります。2008年に新築マンションを購入したものの、なんとなく住みにくさを感じていました。そんなとき、団地住まいの知り合い3家族を通じて、明るくオープンな雰囲気など団地の環境のよさを実感。空き物件が出ると迷わず購入し、物件価格は2,400万円、工事費は1,000万円(税・設計料込み)で団地リノベを始めたそうです。

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壁を取り除いて全体を大きなワンルームに!間仕切りの棚、ベッド下の収納スペースでコンパクトな空間をカバー団地リノベならフレキシブルな暮らしができる!

壁を取り除いて全体を大きなワンルームに!

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住み替えにおいて1番の難問だったのは、約80平米から60平米へと、住空間がコンパクトになることでした。そこで壁をできるだけ取り除き、全体を大きなワンルームに変更。自宅でイラストの仕事をする奥様は、「仕事をしながら常に子どもの様子が見えるので助かります」とワンルームならではの魅力を語ります。

間仕切りの棚、ベッド下の収納スペースでコンパクトな空間をカバー

また、ワンルームで開放感を確保しつつも、収納家具などを使って居住スペースの少なさをカバーしました。

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リビング東側の収納家具は、無印良品のシェルフの背面に黄色い布を張って、インテリアに統一感を。

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今はその向こうをウォークインクローゼットにしていますが、子供が成長したら収納家具を移動してスペースを広げ、子ども部屋にも変更できるようにしました。

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リビング西側の寝室は、大きなベッド兼収納を設けて空間を立体的に活用。ベッドの手前部分はデスクとしても使えるようになっています。

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圧迫感をなくすオープンな棚を多用しつつも、市販のボックスやケースで統一感を出すインテリアは参考にしたいですね。

団地リノベならフレキシブルな暮らしができる!

このように間仕切り棚や収納付きベッドを活用すれば、コンパクトな住まいでも家族の変化にフレキシブルに対応できるのが、リノベーションの魅力でもあります。

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ご主人は団地リノベについて、「住んでみたら全然気にならないし、平米数は少なくなったけど、今のほうが広く感じるほど。これから家族が増えますが、工夫すればどうにでもなる、と思えます。以前のマンションに住んでいたら、そういう発想にはならなかったでしょうね」と大満足の様子。
築年数の経った団地でも、広さがコンパクトになっても、アイデア次第で快適な空間を生み出すことができるんですね。

設計:AIDAHO
撮影:山田耕司
※情報は「リライフプラスvol.18」取材時のものです

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