気温や湿度がぐんぐん上がるこの時期、食中毒のリスクも上昇。傷まず安心して、おいしく食べられるお弁当をつくるための注意ポイントを、食品衛生の専門家・上田成子さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)傷まないお弁当のコツは、水気・湿度・時間の管理がポイントに
「食中毒の原因になる菌は、温度、湿度、時間の条件がそろうとどんどん増殖します。調理前は正しい方法で手を洗い、持ち運ぶときは保冷剤をつけるなど、準備段階から食べる直前まで、気を抜かず衛生管理をしましょう」
●ご飯やおかずはしっかり冷ましてからつめる
ご飯やおかずを温かいままつめると、水蒸気がお弁当箱について菌が繁殖しやすくなります。お弁当箱につめてから冷ますのではなく、冷ましてからつめるように。
●よく加熱するのが大原則
肉や卵の加熱が甘いと食中毒の原因に。肉は小さめサイズにして中までしっかり焼いたり、卵は半熟NG、こちらもしっかり火をとおしましょう。また、ゆで野菜やおひたしの水気をしぼったり、おにぎりを握ったりする際は、直接手を触れないようにして調理しましょう。
●可能なら、食べる前にレンジ加熱を
職場に電子レンジがある場合は、加熱してから食べると安心。お弁当箱が電子レンジ対応かどうかも確認を。フタが電子レンジNGなことが多いので、その場合はラップをして。
●のっけ弁当はNG
のっけ弁当は手軽なうえに、味がご飯にしみておいしいのですが、菌が繁殖しやすくなってしまうので夏場はNG。ただし、最近はおかずとご飯を2段でつめられるタイプのお弁当箱があるので、そういうものに分けて入れ、食べる直前にご飯にのせるようにすればOKです。
発売中のESSE7月号の「傷まないお弁当のつくり方」では、ほかにも、傷みにくいお弁当づくりのポイントがたくさん紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。