セーターやダウンジャケットなどの冬物をしまう前に、おうちできれいに洗濯すれば、来年も気持ちよく着られます。上手な冬物洗濯のテクを、プロに教えてもらいました!
上手に家で冬物洗濯するテクニック
すべての画像を見る(全8枚)冬物のニットのセーターやダウンジャケットは、家では洗えないと思い込んでいませんか?
「じつは、家で水洗いすれば汗や皮脂汚れもさっぱり落ちます。ドライクリーニングは石油系の溶剤を使うので、生地を傷めない代わりに汗の汚れは落とせないんです。コツさえ押さえれば、家で洗っても型崩れせず、長もちしますよ。節約にもなるので、ぜひ、おうちで洗濯してみてください」と話すのは、洗濯ブラザーズの茂木貴史さん。
「まずは洗濯表示を確認。洗濯機のドライコースでもよいのですが、できれば手洗いをおすすめします。デリケートなニット類は、洗濯液につけっぱなしにせず、手早く仕上げるのがポイント。乾かしたあとは、スチームアイロンかスチーマーをかけて網目を整え、洋服ブラシでブラッシングすると風合いよく仕上がりますよ」
洗える?洗えない?冬物洗濯ジャッジ!
洗濯表示に従うのが基本ですが、手洗い不可の表示でも、生地によっては洗えることも。
【家で洗えるもの】
・ウール
汗や皮脂を吸収しやすいので、家で水洗いすると汚れがしっかり落ちてさっぱり。
・アンゴラ・カシミヤ
ウール同様、水洗いの方が汚れがよく落ちます。アンゴラは縮みやすいので優しく手洗いを。
・シルク
部分的に濡れると輪ジミになりやすく注意が必要ですが、正しく洗えばOK。心配ならクリーニングへ。
・綿・麻・合成繊維
水に強い素材です。合成繊維のなかでもポリエステル、ナイロンなどは家で洗えます。
・ダウン
汗を吸うと、ふんわり感がなくなってきます。羽毛は水に強いので家で洗っても大丈夫。
【クリーニングに出した方がいいもの】
・皮革・毛皮
水に濡れるとかたくなり、シミや型崩れの原因に。クリーニング店におまかせしましょう。
・レーヨン・キュプラ
裏地にもよく使われる素材で、水に濡れると縮んでしまいます。半合成繊維も水洗いはNG。
・光沢・シワ加工のもの
光沢やシワ加工の再現はプロにまかせて。はっ水加工のものも注意が必要です。
みんなの知りたい!冬物洗濯Q&A
よくある疑問について、洗濯ブラザーズの皆さんに聞きました。
01:そもそも毛玉を防ぐにはどうしたらいいの?
A:こまめにブラッシングして!
着用後に優しくブラッシングすると、毛玉ができにくくなります。ウールのニットなどは、髪の毛と同じ。洋服用ブラシでこまめにブラッシングし、もつれた繊維をほぐして。
02:冬物はどれくらいの頻度で洗えばいい?
A:汚れに合わせて。ダウンはシーズン中3回が理想的です。
汚れや着用頻度にもよりますが、ニットなら約10回着用が目安。ダウンは、シーズンが始まるときに1回、途中で1回、しまう前に1回の合計3回洗うのが理想的です。
03:冬物の虫食いを防ぐにはどうしたらいいの?
A:つめ込みすぎずゆったりしまい、防虫剤&除湿剤を入れて
冬物をしまうときは、プラスチックのボックスなどにギュウギュウにつめ込まず、ゆったり入れて。
上に防虫剤のほか、除湿剤ものせます。虫食い予防には湿度の管理も大事。
04:フワフワに仕上げたいなら柔軟剤をたっぷり入れればいいの?
A:タオル類には入れないで。ニットの手触りをよくするには適量を。
柔軟剤を入れると水や汗を吸収しにくくなるため、タオルや下着類の洗濯には使わないで。ニットの手触りをよくしたいなら、適量を守って入れましょう。
※使用する家電については取り扱い説明書、注意書きを確認してから使用してください。