家族の人数が多いと大変なのが洗濯。洗って、干して、たたんで、しまって…と、手間も時間もかかります。
家事に追われる毎日は嫌! という声も多いなか、ここではライフオーガナイザーの佐藤美香さんが実践している洗濯ワザに注目。洗濯作業の手間が省ける仕組みを教えてもらいました。
苦手な家事を見直し!ラクするアイデアでムリなく暮らしが回る
すべての画像を見る(全10枚)佐藤さんは、夫と3人のお子さんの5人家族。夫は長期出張が多く、平日はほぼワンオペ。自分も仕事があり、いかに家事の手間を減らすかが課題だったそう。
「ライフオーガナイズを学び始めて、自分が嫌な家事はなんなのかを考えてみたんです。料理なら、毎日の献立を考えることや、週末のまとめ買い後の整理。洗濯なら取り込んだあとの仕分けなど、小さなことばかりですが、そこを工夫することで、だんだんとプチストレスがなくなっていきました」
なかでも家族5人の洗濯は重労働。できるだけ動かず、手間をかけず、短時間で終えるアイデアで毎日ラクにすませています。洗う~干す~取り込むの流れを追ってみました。
●<洗う>バラつきがちな小物はセルフサービスで洗濯ネットにポイッ
洗濯機の前面にマグネットフックで洗濯ネット3枚をセット。
「靴下、マスクなど小物を各自で入れる仕組みです。ネットは、濡れたまま同じ場所で自然乾燥すれば干す手間もなし」
●<洗う>頑固な衿袖汚れは各自でプレウォッシュするルールに!
娘2人が制服になりシャツの枚数が増えたのを機に、固形石けん洗いを卒業。
「洗濯機の前に専用スプレーを置いて、各自の仕事にしました。やらなくても本人の責任。そう思えば気がラク(笑)」
●<干す>洗濯機から取り出してその場で干せば時短に
天井収納の扉に角ハンガーを引っかけて洗濯物を干せば、洗濯機から一歩も動かない動線が完成。
「洗濯物は、角ハンガーごとにざっと仕分けして干すと、戻すときも早いんです」
かさばるハンガーはデッドスペースに引っかけ収納。
「100円のシューズ干しハンガーや、ドア枠に設置できる室内干しハンガーは省スペースで便利」
●<干す>靴下はつるさず、平干しネットに並べるだけ
ひとつずつピンチに干すのが面倒だった靴下干し。
「思いきって平干しネットに置くだけにしたらすごくラク! 乾いたらたたまず、このまま引き出しに戻すので、ペア合わせの手間もなし」
●<取り込む>洗濯物の山はつくらない!ピンチごと移動して取り込む
広げてしまうと戻すのがおっくうになるため、しまう場所にハンガーを持参。
「三女の服は、角ハンガーにつけたまま引き出しのある洗面所へ。立ったままたたむとラクなんです」
●<取り込む>ハンガーフル活用でかける収納を徹底
ハンガーは洗濯用と収納用を兼用にし、取り込んでそのままクローゼットに戻せる仕組みに。
「長女と二女の服は、階段の手すりにハンガーをかけて本人に持っていかせます(笑)」
●家事がラクに回せるようになる!ワンポイントアドバイス
家族が気軽に家事に参加できるように、“セルフサービス”の仕組みを考案するのも手です。家族が手伝ってくれれば、それだけ手間が省けます。
コツは、「家族の意見を取り入れる」こと。「人によって、性格や得意なこと、不得意なことが違うので、仕組みをつくるときは、本人がラクにできることを最優先にします」
苦手な家事こそ効率よく、ササッとすませられる仕組みをつくると、毎日のプチストレスもスッキリ解消! ルーティン化している家事のなかに、省ける手間はないか、見直してみるのもありかもしれません。