大掃除の季節です。洗剤を使う機会も増えますが、なかには注意が必要なものも。
「掃除に使うことも多い、便利な酸素系漂白剤。じつは注意すべき点があるんです」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。詳しく教えていただきました。
大掃除の季節。洗剤の注意書きはよく読んで使用しましょう
皆さんは掃除のときにどのような洗剤をお使いでしょうか。私が使っている洗剤の1つに「酸素系漂白剤」があります。ふきんやまな板の漂白、衣類の漂白、排水口の洗浄、洗濯槽のカビ落としなど1つでマルチに使える便利アイテムです。
お使いの方もいらっしゃると思われますが、じつは扱う上で注意すべき点があり、私もそのことを知らずに使っていて、知ったときはとても驚きました。そこで今回はその話をシェアしたいと思います。
●酸素系漂白剤で破裂事故?
たまたま見ていたテレビ番組で「酸素系漂白剤の破裂の危険性」について取り上げていました。
麦茶ポットをつけおき漂白しようと水と酸素系漂白剤を入れフタをして就寝したところ、深夜に大きな音がして麦茶ポットが割れて飛び散っていたそうです。
原因はフタをして「密閉状態にしたこと」。じつは酸素系漂白剤は少しずつ酸素を出しているらしく、密閉すると酸素がいっぱいになったときに破裂することがあるらしいのです。
なので、酸素系漂白剤を使っているときは絶対に「密閉しないこと」。麦茶ポットが破裂するくらいの圧力がかかるので、場合によってはケガにつながることもあるかもしれません。
●読んでいなかった!きちんとあった注意書き
そのテレビ番組で「パッケージの裏の注意書きをよく読んで下さい」と説明があり、「そんなこと書いてあった?」と確認するときちんと書いてありました。
「本品は酸素系漂白剤のため、保管中少しずつ酸素を発生します。破裂防止のため製品上部に穴が空いておりますが、異常ではありません。酸素が発生するので、本品や本品を溶かした液をペットボトルやガラス容器等に密閉して保管しないでください」
「溶液を作り置きし、密封した容器に長時間放置しないでください。酸素を出し続け破裂することがあります」
小さい字で書いてあるので気づいていない方も多いと思いますが、ぜひお手持ちの漂白剤のパッケージを確認することをオススメします。
●安全性を優先させるならつめ替えない
洗剤をステキな容器につめ替えておしゃれインテリアを楽しんでいる方もいますが、メーカーからの注意に従うなら、入れ替えずにパッケージそのままで保管を。もしパッケージが目立つと気になるなら、ボックスの中に入れて隠すように保管してはいかがでしょう。
また、「チャックつきポリ袋で、ふきんをつけおき漂白していたら泡立ってきた」とSNSに投稿された場面に出くわしたことがあり、破裂の危険について急いでコメントしたことで事なきを得ましたが、こういうときはチャックをあけるか、ボウルなど別のものを使うかした方がよさそうですね。
●注意書きはきちんと読もうという意識変化
恥ずかしながら、それまでは小さな字で書かれたことなんて面倒で読んでいなかったのですが、メーカーは消費者の安全のために表示をしてくれているのできちんと読もうと、意識が変わりました。
皆さんもご自身とご家族の安全のために、ぜひ読んでくださいね。