もう着なくなった衣類、どうしていますか? きれいなものは、売る、人に譲る、寄付するなど、できるだけリユースする人も多いと思います。けれども、なかには、シミやほつれ、毛玉など、再び着てもらうのが難しいものも…。
「そんなときは、徹底的に使い倒してから、処分しています」というのは、ライフオーガナイザーの佐藤美香さん。活用例を紹介していただきました。
いらない服を切った布は、大中小、使い方に合わせたサイズに分けて便利に使う
すべての画像を見る(全5枚)まずは、不要になったTシャツやトレーナーをカットして、ざっくり3種類に分けます。
前身頃や後ろ身頃などの大きめ、袖などの中くらい、縫い代や袖の部分など小さなもので3サイズ。このようにサイズごとに分けておくと、使うときに便利です。
サイズごとの使い方について紹介します。
●【大きめ】台ふきんから床掃除まで1枚の布を4段階で使い倒す
大きめのものは、縦横20cmぐらい。キッチン近くの引出しにまとめて収納し、4段階で使い倒します。
(1) 台ふきんとして食事前にテーブルをふく
(2) 食事の後片づけをしたら、調理台などをサッとふく
(3) フローリングワイパーに取りつけて、床をふく
(4) 床ぶきで出たゴミをくるみ、そのまま捨てる
最初は、もっと大きめサイズで、何度も折って面を変え、アチコチ掃除しようと思っていたのですが、たくさんやろうと思うと続きませんね…。できる分だけ、やりきれるサイズにしたら、気がラクで続けやすくなりました。
このいらない布を使い捨てにしてからは、台ふきんを洗い忘れて、異臭を放つなんてこともなくなりました(笑)。
●【中くらい】コンロ近くで油汚れをふき取ってポイ
袖やポケット部分からできた布は、油汚れをふき取るのに使っています。コンロの近くや引出しなど、すぐ取れるところに置いておくのがおすすめ。
フライパンや鍋が汚れても、すぐふき取れるので、後片づけがラクになります(燃え移らないよう、火の取り扱いにはご注意ください)。
●【小さめ】生ゴミのにおい防止に!
縫い代などから生まれた小さな布は、生ゴミをまとめる際、袋の下に入れています。
生ゴミの水気はにおいの元。野菜くずなど、なるべく水気をきってから捨てるようにしていますが、それでもゴミ袋の下が濡れてしまうことが…。
水気を吸い取るように、あらかじめゴミ袋の底に小さくなった布類を入れています。
●気に入った柄は、封筒のワンポイントとして利用
着なくなったとはいえ、気に入った柄の洋服などは、ちょっと掃除やゴミ捨てに使うのはもったいないと感じてしまいます。そこで、柄が好きなものだけは別の使い方を。
私はネットフリマアプリをよく利用します。郵送に使う封筒はリユースしていますが、以前の発送元のはんこなどが残っていることも…。そこで、ワンポイント。好きなプリント部分の布を封筒にはっています。
洋服に限ったことではありませんが、次に使ってくれる人がいると手放しやすいのですが、そうではないものを手放すのが苦手です。ついため込んでしまいます。けれども、ものは使ってこそという思いもあります。少し手間はかかりますが、しっかりと使いきることで、気持ちも場所もすっきりしています。