withコロナで家の中を片づけ始めた人も多いのではないでしょうか。
「ミニマリストなのでもともと持ち物が少ない暮らしをしているのですが、外出自粛をきっかけにさらにものを見直しました」と話すのは、ライフオーガナイザーの香村薫さん。
今回は、ものを減らししつつ豊かな暮らしを目指す人に向けて、今こそ見直したいものを提案してもらいました。
withコロナ時代のもののもち方。不要品を捨ててすっきり暮らす
いきなり持ち物全部の見直しをするのは大変。手をつけやすいものから順番に始めましょう。
●まずは化粧品から見直そう!
まず最初に見直すべきは化粧品だそう。
「アイスタイルがアットコスメ会員を対象に実施したアンケート結果によると、新型コロナウィルスの影響で購入したもの第1位がマスクです。一方、購入をやめたもの第1位が口紅という結果でした」
確かにマスクを常時していると、口紅って不要かも! というのは納得できます。
「そこで、持っている口紅をすべて並べて、今シーズンの1本を選びましょう! どれもピンと来ない場合は、マスクにつきにくい口紅を1本だけ新しく買うのはいかがでしょうか。私は一気に処分して0本にしたところ、リモートでオンライン会議をしたときに口紅がなくて焦りました(笑)。いきなりすべてを手放すのではなく、1本は置いておきたいですね」
また、GoToキャンペーンが始まったとはいえ、旅行の機会は減少傾向にあります。
「いつか使うかも? と思ってとっておいたヘアケア試供品やトラベル用のコスメ用品も、自宅で使いきってみていいと思います。使うことで収納スペースに余裕ができますし、そこから自分に合うコスメが見つかるかもしれません」
●靴・バッグ・服を見直す
コスメの流れから次に見直すのが靴・バッグ・服です。
「これらは捨てると思うと見直す気にならないので、分けるだけというスタンスで取りかかるとスムーズです。たとえば靴であれば、私の場合、外での打ち合わせの際に履いていたヒールの高い靴の出番がグッと減るので、そういったパンプスは下駄箱ではなく押し入れの天袋に収納するようにしました。代わりにウォーキングする機会が増えたので、下駄箱には運動できるシューズをゆったり収納しました」
「下駄箱がゆったり収納になるなら、そこにマスクとハンカチ、除菌スプレーなどを収納するのもいいですね」
バッグに関して言うと、スーツケースの出番はしばらくなさそう。
「その中に冬のかけ布団を収納しておく、ボストンバッグの中にかさばるスキーウェアを収納しておく、など収納グッズ代わりに使うのはいかがでしょう」
同じく服も見直します。
「リモートワークの増加に伴い、スーツの数やジャケット、男性ならネクタイの数を見直すのがおすすめ。夫はスーツの数を厳選し、ヨレヨレだったYシャツを処分した代わりに、Tシャツに合うカジュアルジャケットを用意して仕事でもプライベートでも活用できるよう、全体量をスリム化しました」
●カード類を見直す
最後にカード類の見直しです。
「もっているクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードの見直しです。統一するもよし、もう行かないなら手放すもよし。カードを見直すことで、自分の行動範囲を再確認するように気になります。私もカードの見直しでクレジットカードを1枚解約しました。
ポイントカードもよく見るとすでに存在しないお店のカードが数枚あることに気づきました。加えて病院の診察券も見直しました。
カード類については、収納時にこの1年利用があったカード置き場と、利用がないカード置き場に分けておくと、確認しやすいですよ」
新しい生活様式で、暮らしに必要なものが変わってきました。
「最初は小さなもの、小さなエリアからのスタートなので、ものたりなく感じるかもしれません。しかし、これらが積み重なっていくことで、次第に自分にとってのちょうどよいものの量が感じられるようになってくるとともに、自分にとって豊かな暮らしとは? を具体的に考えられるようになってくるでしょう」
自分のできる範囲から、必要なものかどうか見直してみるといいかもしれませんね。