大掃除のシーズンです。あれもこれもふいてみがいて片づけて…と考えると気が遠くなりますよね。そんな人に取り入れてほしいのが「3分家事」です。ため込むと面倒になる掃除や洗濯、片づけなど。なにかのついでやちょっとしたあき時間を利用して、さっと気になるポイントを整える習慣を身につければ、たった3分でも無理なくきれいが持続します。今回はとくに水回りの掃除について、家事のプロ、阿部絢子さん、藤原千秋さん、本間朝子さん、毎田祥子さんに教えていただきました。
水回りの掃除も「毎日少しずつ」がポイント!
今回はキッチンやトイレ、お風呂など水回りのちょこっと掃除のアイデアをまとめました。今日からマネしてみて!
●調理の合間にコンロ台にはねた油をふき取る
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炒め物や揚げ物をしてはねた油は、調理中、手があいたときにクロスでふけばすぐ取れます。「時間がたって冷めると落ちにくくなるので、汚れたらすぐが鉄則」(阿部さん)。
●一日のはじめにトイレのタオルを交換する
「朝、トイレに入ったときにタオルを交換すると、それだけで清潔感が出て、一日気持ちよく使えます。替えのタオルはトイレの棚にストックしておくといいですよ」(藤原さん)。
●便器のふき掃除は順序を決めて効率よく1枚で終わらせる
トイレの便器は、掃除用シートなどで、汚れが少ない順にフタの表→フタの裏→便座表→タンクや便器側面→便座裏→便器の縁→便器の内側とふいていきます。「こうすればふき残しがなく、1枚のシートで手早くできますよ。意外と汗をかくので、夜お風呂に入る前に掃除するのがおすすめ」(本間さん)。
●歯みがきをしたあと、歯みがき粉で蛇口をピカピカに
「歯みがきのついでに、歯みがき粉を指につけて蛇口や水栓の部分をこすって水で流し、タオルでふけばピカピカ。気がついたときにすぐできて汚れがたまりません」(藤原さん)。
●トイレにエタノールを置いて、使うたびに気になるところをふく
「トイレには、スプレーボトルに入れた消毒用エタノールをスタンバイ。トイレットペーパーに吹きつけて気がついた汚れをふくのを習慣にするといいですよ」(藤原さん)。「意外に汚れがたまる床も忘れずに」(阿部さん)。
●洗面所は、ついで掃除のクセをつける
「スキンケアのついでに、パッティングに使ったコットンで洗面ボウルに落ちたゴミや髪の毛を取り除いて」(本間さん)。「洗顔後に顔をふいたタオルで鏡や蛇口を磨いて光らせると、気持ちのよい洗面所に」(毎田さん)。
●体を洗うときに使うボディソープで洗い場の床掃除
体を洗うついでに、ボディソープを少し床に垂らしてブラシでこすればきれいに。「浴室の汚れは体から出るアカなどが中心なので、こびりつく前なら十分に落ちます。体を流すのと同時に床も流せば、床掃除完了! 掃除用ブラシは、すぐ手に取りやすいところに置くのもポイント」(藤原さん)。
●お風呂に入ったあと、体をふいたタオルで浴室内の水気をオフ
「入浴後、体をふいたタオルで浴室の壁や床の水気をふけば、カビが発生しにくくなります」(藤原さん)。「スクイージーを使って水気をきるのも手軽でおすすめです」(阿部さん)。
●バスグッズや浴室内のちょこっと掃除をする
毎日の入浴のたび、どこか1か所ちょこっと掃除するのを習慣に。「ボトル類を洗ったり、手すりの汚れを落とすなど、気がついたところを1か所掃除するだけでも、毎日行えば全体がきれいになります」(毎田さん)。
あまり人には見せたくない水回り。でも、毎日のちょこっと掃除を習慣づければいつでもピカピカに! ぜひ今日から「小掃除」始めて、年末には大掃除が省けるくらいにきれいにしましょう。そして新年からも汚れをためない生活習慣を身につけ、「大掃除しなくてもいつもキレイな家」を実現してくださいね。