書類整理だけではなく、フライパンや水筒を立てたり、食品や洗剤をストックしたりと家じゅうの収納に役立つファイルボックス。
「とくに人気なのが無印良品とニトリのA4ファイルボックスです」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。リニューアルした2つの製品が、それぞれどう変わったのか詳しく教えてくれました。

テレビの前にファイルボックス2つ
ファイルボックス界の両雄相見える
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万能な収納アイテム、ファイルボックス。無印良品とニトリ、どう選ぶ?

書類整理によく使われるファイルボックス。わが家でも電化製品の取扱説明書などの保管に使用しています。

ファイルボックスも各メーカーから縦型や横型、幅違い、色違いなど、色々なタイプが発売されていますが、とくに有名で人気があるのは無印良品とニトリのA4ファイルボックス(横型)ではないでしょうか。

どちらも書類整理に限らず、キッチンではフライパンや水筒を立てたり食品ストックを収納したり、洗面所では洗剤などのストックを収納したりと、本来の用途とは違う使い方でマルチに使えるところが人気の理由かと思われます。

じつはこの2つ、以前は人気を二分する「明確な理由」があったのですが、どちらもリニューアルをした結果、機能も価格も甲乙つけがたくなり、どちらを選ぶか迷うところとなっています。
そこで今回は、わずかな差と選ぶポイントについて話したいと思います。

●リニューアル前:書類整理の無印、リーズナブルなニトリ

以前は無印良品のファイルボックスはニトリより数百円高い値段でした。買うのが1つならまだしも、いくつかそろえるとなると大きな差が出るので、価格面からニトリを選択する人も。
一方で、書類整理用として使う場合、とある理由から無印良品のファイルボックスが有利でした。

無印とニトリファイルボックス

その理由とは、「サイズ」。無印良品の奥行きサイズは32cm。一方ニトリは奥行き31.5cm。

ニトリのファイルボックスにファイルを入れる

ニトリは奥行きが5mm短いので、A4用紙は入るものの、A4ファイルとなると少しきつくて曲がってしまっていました。

無印のファイルボックスにファイルを入れる

5mm長い無印良品は問題なくスムーズに入ります。

こういった理由から、コストが多少高くなるものの書類整理用としては無印良品に軍配を上がっていました。

●リニューアル後:どちらもファイルOKでリーズナブルに

無印とNEWニトリとOLDニトリのファイルボックス

しかしどちらもリニューアルをした結果、無印良品は価格が下がってニトリとの差が100円もしなくなり(無印良品490円、ニトリ399円)、ニトリは奥行きが無印良品と同じ32cmになり、ファイルが入るようになりました。

・無印良品 ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー 約幅10×奥行32×高さ24cm 490円(税込)

・ニトリ A4ファイルケース Nオール レギュラー(ホワイト) 幅9.7×奥行32×高さ24cm 399円(税込)

ファイルボックスにファイルを入れる

どちらも書類整理に適するようになり、選択肢が増えたことは消費者としてうれしいところです。

では色の違い(無印はホワイトグレー、ニトリはホワイト)以外に選ぶポイントはないのでしょうか?

●隠れてスッキリな無印、少し見えて探しやすいニトリ

無印とニトリのファイルボックスを並べる

甲乙つけがたくなった両者もサイドから見た形状は大きく異なり、それはサイドカットがあるかないか。

ニトリのファイルボックスにラベルつきファイル

たとえば書類整理においては、ニトリのサイドカットタイプの方がフォルダのラベリングが見やすく、フォルダを見て行くときに手前に倒しやすいという特徴があります。

無印のファイルボックスにラベルつきファイル

無印のようにサイドカットなしのタイプでも見えるし手前にも倒せますが、より見やすく・より倒しやすいのはサイドカットタイプの方です。

言い方を変えれば、ニトリは中の物が少し見えて探しやすく、無印良品は中の物をしっかり隠せて、「見せたくないもの」もスッキリ収納できるということになります。

書類以外にも、キッチンや洗面所などで何をどう収納したいのか。そのシチュエーションや自分の収納の好みに合った方を選ぶといいと思います。